はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。
 

 
 
 

" Transit "

第1章 ②

【念願の油絵… とギフト】

 
 

ママ〜〜〜
 

と、キラッキラの瞳で、
まるで宝物をみつけたかのような勢いで、
車に乗り込んできたのは、
小学5年生の終わりを迎える3月のことだった。





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キララには何があろうとも、
親戚のお通夜があっても、
ギリギリまで休まずに行ってしまうほど
大好きだったのだろう。 

 
 

4年生からは密かに憧れていた
キララのこども油絵専門コースへ移った。 

(何度か水彩を促してはみたが、
絶対に油絵!と頑なだった。その頃は。)




油絵をはじめてから、ますます、
絵を描くことが楽しくてハマっていた。 
 
 
 
そして時々、
コレは何? というものが描かれるのだが、
彼にしか観えていないものも描いていた。
 
 

相変わらず、
家では宿題や半強制的な教材が終わると
必ず自分の世界へ〜お絵描きに没頭していた。 

まるでその時だけは
そこに存在はしているものの、
違う次元に行ってしまっているように
外部との線が切れているのだ。
音も、光も。



 
学校の友達は、ほとんどみんな、
ゲームを持っていたのだが…

うちは、TVゲーム等は、
12歳まで一切買い与えない主義で、
お誕生日もクリスマスも、
本人からのリクエストにも上がらなかった。



 
家族旅行でハワイに行った時も、
本人のカバンの中にはスケッチブックが。。 

お土産に欲しがるのは絵の具のセットや、
カメやサカナが描かれたものだったり。。 
 
ホンモノのウミガメを目の当たりにした感動を
夜は描いていたりと。。
 
どこに行こうと、どこにいようと、
最低限必要なものは、
紙とえんぴつ!なのだ。


 
 
 
キララでは、
油絵がますます面白くなっていた頃、
自由課題〜
好きなモチーフを描くことが許された。

 
 
何を描いているのか言わず、
というか頑なに教えてくれないのだ。 
 
 
  
出来上がった作品を持ち帰ってくると、 
 


はい。ママ、お誕生日おめでとう。
 
 
 
 



え〜びっくり わぁ〜 天使がいる!
綺麗〜可愛すぎる〜  
嬉しい〜〜〜ラブラブラブラブラブラブ

 
 
ママは天使が好きだから。


  
なんということか…
いつもの画風とは違う、
優しくて温かい幸せそのものの絵。 
 
その当時、私のサロン名が
Anela … 天使という意味(ハワイ)。 
  
天使グッズを集めたり、
ミカエルが大好きだったりと…

 


でも、そんなことは、
小学生の彼に話しているわけでもなく。。。 

感・観・勘じていたのでしょうか。。。 
 
 
 
今でもその絵はサロンの壁に。
私の一番好きな絵でもあり、
宝ものだからね。
 
 


 
 


相変わらず、キララの日は、
朝からご機嫌のようで、
今日キララでしょう!
と。  
 


休憩時間に食べるお弁当を私は作る日。
(みんなは、隣のコンビニに
おやつ買いに行くのだが、
なぜか彼はお弁当を持っていきたいと…
まぁ、学校が終わる時間までに作ればよいので
キララの日は夕方食べるお弁当を作るのだ。)


 

順調に、天真爛漫に過ごしている、
と思っていた5年生の11月のある日の朝、 
  
  

 
予想もしなかったことが
起ころうとしていたのだ。。。
 
 
  
 
つづく。 
 
 
 


À bientôt!ウインク