恒例の非公開文化財特別公開が、10月31日から始まりました。
世界遺産登録の7ヶ所を含む18ヶ所で行われるのですが、
今回、初公開となるのは、南区にある東寺の灌頂院です。
世界遺産東寺で公開されたのは、国の重要文化財「両界曼荼羅図」。
これは真言宗の開祖空海が唐から持ち帰ったものを転写した図で、
縦4.1m横3.8mと数ある曼荼羅図の中でも大きく、
金剛界と退蔵界の二幅が、その圧倒的な存在感で宇宙観を
表現しています。
元々は新年に国家安泰などを祈る「後七日御修法」で
かけられるもので、その儀式が行われる灌頂院で公開されるのは
初めてということです。
文化財を傷めないよう、今回は特別にろうそく色のLEDで照らし、
儀式の様子を再現しています。
この特別公開は、11月9日まで行われていますよ