明日、5月15日で、沖縄がアメリカから日本に返還されて40年となります。
今日は、京都と沖縄のお話です。
まず、京都には『十三詣り』というものがあります。
最近はどの地域でも行われだしたようですが、数え年の13歳になった年に、
これから先の福と英知を授けてもらうために、虚空蔵菩薩にお詣りします
京都では、嵐山の法輪寺というお寺で行われ、帰りには渡月橋を渡る際、
後ろを振り向くと知恵を落としてしまうという言い伝えがあります。
これは、13歳は昔でいえば元服。大人の仲間入りです。
言われた通り、後ろを振り向かなければ、物事をきちんと守れる大人の印。
これを守れず、振り向いてしまうと、まだまだ子供というわけなんですね
もちろん、私も数えの13歳のとき、十三詣りをしました。
振袖を着せてもらい、多少窮屈な思いはしましたが、今となってはいい思い出です
さて、その振袖ですが、私が選んだのは沖縄県の紅型(びんがた)という
沖縄の代表的な染色の着物でした。
現在、NHKで沖縄を舞台とした「テンペスト」が放送されていますが、登場する
王族や貴族が着用しているものです。
京都は、友禅染が有名ですが、友禅染は江戸時代から始まったものです。
それに対し、紅型の起源は13世紀頃といわれています。
沖縄は現在は日本ですが、明治時代までは日本と中国(清)の両方に
属していた国でした。
戦争後は、アメリカの領土となり、戦争が終わってずいぶんたった昭和47年に
ようやく日本に返還されたのです。
ずっと、行きたいと思いつつ、なかなか行くことのできない沖縄。
京都の文化とはまた違う、いろいろな国の影響を受け、独自の文化を
育んできた沖縄に、ぜひとも一度足を運んでみたいと思います