その夜も、いつも通り…

「おやすみなさい。明日の朝までさようなら。」
と、母をベッドに寝かせて、それぞれの寝床に入って行った。

そして、いつも通り、私が階段を上りきった所で母は部屋を出て、私を呼んでいた。

『玄関閉めたかなぁ〜?
 ねぇ、閉めた〜〜〜?』滝汗

兄の寝室の前も、玄関の前も通って階段の下から壁を叩いて叫ぶ。

「閉めてるよ~。心配いらないから、布団入って〜!」無気力

いつも通り答える。

部屋に戻って行くように見せて…また階段の下から壁を叩いて私を呼ぶ。

このやり取り3回目くらいで、兄が出て来た。
(想像以上に早かった!)

『ええかげんにせ〜よ!うるさいわ!寝れんわ!むかっプンプン

母は部屋に連れ戻されるが、兄が母の部屋を閉めた途端動き出す!

兄、怒鳴る!ムキー

それが繰り返される…

これは、いつもの我が家だけど、兄の怒鳴り方は私よりひどいあせる
さすがに、近所迷惑だし私も降りる…

どうだ!これが我が家の日常だ!思い知ったか!!!物申す

兄はほんの15分位で、イライラも限界になっていた。
母も兄の怒鳴り声で興奮してるあせる

母が眠るまで時間はかかったけど、つきっきりで私は過ごした。
眠れない夜には慣れてしまっていた。

翌朝、いつも通り、
母のポータブルトイレの掃除をして、おむつを片付けて、着替えをさせて、汚れた物の洗濯をして朝ごはんの支度をして、お昼のお弁当を作っている私に、兄が…

『こんなこと、毎日、毎晩か…
 本当に大変なんだな……。』ガーン

たった一晩見ただけで、少し伝わった様子が見えた。

成果有り✨✨✨

その頃の私は、分かってもらいたいわけじゃなかった。お世話を変わって欲しいわけでもなかった。ただ、
知らないのに…
何もしないのに…
介護について口出しをしてくる兄が許せなかったんだということが、このことを通じて分かった。

ちょっとスッキリした思い出♪

あの頃は本当にしんどかったなぁ…悲しい

今では、もう私のことも兄のことも…
自分が母親であることも忘れてしまっているけれど…汗
あの頃、夢に見た…穏やかな日々なんだなぁ~にっこり


負けてたまるかぁっっっ!!!