この日も一人で壁に向いて座っていた。
食欲もあまりなようだけど…
大好きなプリンを持って行ったら喜んだ♪
私の望み…
認知症は良くはならないだろう…
私のことも完全に分からなくなる日も来るかもしれない。
今日までの母を思い返す。
大好きな父の死も、いつどんな風に迎えて越えたかも忘れてる…
それはそれで母にとっては良かった気もする。
悲しみや、悔しさを越えて、私の気持ちはシンプルになって行った。
ただ穏やかに、覚えてなくても、少しでも笑う時間のある毎日。
出来ないことばかりになっても、私が望むことはそれだけだ。
母は、食べ終わったばかりのプリンの空容器をぐちゃぐちゃと触って…
『これ、だれが食べた?私も食べたいんだけど!ちょうだいよっ!!』
って…
穏やかな日は来るのかな…?
負けてたまるかぁっっっ!!!