経堂どうぶつ病院

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当院から様々な動物の病気や日々の生活に関する情報を発信出来たら幸いです。

こんにちは、経堂どうぶつ病院です。

 

だいぶ間が空いてしまいましたが今回は

 

猫の乳腺腫瘍

 

についてお話しします。

 

 

 

猫の乳腺腫瘍は雌猫では発生率の高い腫瘍で

 

犬とは異なり80~90%の確率で悪性腫瘍と言われています。

 

 

 

乳腺腫瘍を発症する雄猫は稀であるため

 

雌性ホルモンが発症に関与していることは明らかで

 

避妊雌は未避妊雌より発症リスクが低く、避妊による発症リスク減少率は若い時ほど高いことが示されています(<6カ月齢:91%、7~12カ月齢:86%、13~24カ月齢:11%)。

 

つまり若いうちに避妊手術をした方が乳腺腫瘍になりにくいということです。

 

 

 

猫の悪性乳腺腫瘍の主な転移は肺転移

 

腫瘍の大きさが大きいほど転移の割合が上昇します。

 

また、犬とは異なり手術で切除して数カ月してから肺転移が出現することも多くあります。

 

 

 

乳腺腫瘍に対しての治療は犬と同じで基本的には外科手術での切除になります。

 

前述したように犬と異なり発生した時点で悪性腫瘍の確率が高いので

 

猫の腹部にしこりを発見したら小さいうちに早期手術により切除することが推奨されています。

 

手術に向けての検査の時点で転移が認められた場合は残念ながら手術が不適応になります。

 

ただし腫瘍の大きさや本人の性格から、腫瘍があることが生活の質(QOL)を落としているようであれば

 

根治を目的とせず対症療法として腫瘍を外科的に切除することもあります。

 

 

 

猫の乳腺癌に対しての手術後の化学療法(抗がん剤)は明確なガイドラインが決まっておらず

 

その効果についても十分な検証がされていないのが現状です。

 

ただ、報告の中では抗がん剤を使用することで生存期間の延長を見込める可能性も指摘されているので

 

本人の状況やご家族の状況に応じて相談し抗がん剤を使用することもあります。

 

 

 

ねこちゃんを飼われている方で乳腺にしこりを見つけた場合は早い段階で一度動物病院で相談することをお勧めします!

 

当院では腫瘍に対するセカンドオピニオンもお受けしておりますので是非ご相談ください。

 

 

記事担当 院長 元風呂