数日前、京都のあらゆる河川沿いが桜に覆われた。
京都市街で一番早く開花する桜並木は蹴上インクライン。
こちらは若い人に占拠されるので、老人は立ち入る事は不可能。
最近は河川沿いで最も早く賑やかになるのは七条鴨川沿い。
ともかく外国観光客が近年植えられたシダレ桜で記念撮影している。
鴨川は出町デルタで右が大原まで続く高野川、
左は上賀茂神社、鴨川源流の志明院まで繋がる賀茂川、
7日は日曜日だったので、どこの河川敷でもお花見。
その光景はいつにも増し春らしい光景だった。



冷泉通り鴨川の東側、






鴨川と川端通の間の疎水は鴨川運河と呼ばれていて、
冷泉放水口から伏見区堀詰町までの8.9kmと結構長いが、

 


一般的には存在は薄く私も朧気、

正確な名前を知ったのはつい最近の事。





琵琶湖疏水の終着点の夷川水力発電所。
水路閣と並び京都のレンガ造りの異風景である。



1912年の第二琵琶湖疏水完成に伴い、
1914年4月に運転を開始し、 
現在は関西電力の発電所となっている。

 

 



夷川船溜と呼ばれる水域は、
昔は近くの京都踏水会という水泳教室が
プールがわりに使用していたらしい。



発電設備は水路式、認可最大出力300kW、常時出力280kW、
最大使用水量は13.91立方メートル毎秒、
常時使用水量は9.41立方メートル毎秒、
有効落差は3.42mで、今も現役である。

 

 

 



そしてこの時期は十石舟で琵琶湖疏水の花見ができる。



冷泉橋からの眺めはその先の橋は熊野橋、
西の空に雲が張り詰め見にくいが、小高い山は愛宕山?










アッという間に冷泉橋を潜り抜け岡崎へ、






その先のロームシアター、近代美術館、京都市美術館、
動物園の疎水沿いの花見もしようと思っていたものの、

 


 

余りにも人の多さに怖気づき、春爛漫の岡崎を後にする。