今日の京都は残念ながら桜日和にならず、
概ね雨となり少し肌寒い。

二日前のこの上も無い桜日和、
慌ただしく見頃を迎えている山科の岩屋寺、大石神社に赴く。
満開を迎えている京都の数少ない寺院の一つなので、
思いのほか大勢の人が押し寄せていた。

 


何度か大石内蔵助邸宅跡のシダレ桜を撮った事があるが、
肝心の岩屋寺山門のシダレ桜は真面に撮った事が無かった。

 



しかし、山門のシダレ桜に通ずる階段は撮影現場化していて、
蛇の目傘を持った晴れ着姿の女性が二人にカメラマン、
関係者らしき人物が数人、飛び交う言語は中国語、
中国は少し前から日本の着物を着る事を厳しく禁じているので、
この方たちはおそらく台湾人。

 


着物姿のお二人は振袖を着る年齢には見えず、
モデルか女優?それにしたら垢抜けしていない。
結婚の記念撮影を京都の名所で撮影するのが流行っているらしいが、
そうでは無い、最近この手の撮影会にちょくちょく遭遇する。
日本人では考えられないが、ツアー会社が旅行の最高の思い出に、
京都の名所でプロのカメラマン、スタイリスト、
コーディネーター付撮影、格安パックでも組んでいるのだろうか?
日本人ではとうてい思いつかない奇策、
思い出はそんな形で決して創るモノでは無いと思ってしまうのだが、

 

これに遭遇すると撮影に制約を受けるので、
「君子危うきに近寄らず」一目散に退散、隣の大石神社に移動。




小一時間程、あの撮影隊はいなくなっていたが、
それも当然で、あの撮影隊は大石神社に移動して、
同じように記念撮影をしだしていた( ´艸`)。






山門のシダレ桜はちょうど、



先ほどの光景が嘘のよう、






寛平9年(897年)に宇多天皇の命により、
隣接する山科神社の神宮寺として創建されたと云う。
かつては天台宗に属していたが、後に曹洞宗に改められている。

 



山号は神遊山。







まるで大石内蔵助の怨霊が神となり、この山で遊んでいるようだ?

 

 

ちょっとそれだと不気味か( ´艸`)







山門越しの山科一帯、



この彼方の桜は醍醐寺の三宝院のシダレ桜か、
桜馬場のソメイヨシノなのか、
いずれにせよ霊宝館と三宝院のシダレ桜は満開を迎えているらしい。