石川県、能登半島近辺では大きな余震が頻発している。
気になるものの1月14日の日曜日、
三十三間堂で「通し矢」が行われていた。
今年20歳を迎える男女が弓の腕前を披露する行事で、
何度かニュースで見かけた事あったが、
実際は見た事が無いので伺ってきた。



大勢の人達が三十三間堂に吸い込まれていた。

 

 

 

 




この境内に足を踏み入れるのは40年以上経っているが、

 


こんなに混雑しているのは、
おそらくこの日の「通し矢」の為なんだろう。





本堂の前に「昭和の小堀遠州」と称えられた中根金作氏が作庭した
池泉回遊式庭園があるのは知っていたが、

 


最近、中根金作を祖父にもつ中根行宏氏、直紀氏により庭園の整備がなされ、
2021年に保存工事が完了したらしい。










もっと厳かな雰囲気かと思っていたが、
まるで縁日のように賑わいでいた。










この庭は改めて拝見しに来よう。





人を掻き分けて「通し矢」の会場に向かおうとしていたら、
何と会場は関係者しか入れなく、寒空の下、

 


二十歳を迎えた女性が渾身の力で弓を引き、
気合を入れて矢を放つ雄姿を拝見したかったのに、誠に残念!

 

 

 

 

 

 





この日は全国から1700人の男女が参加していたらしい。











この日は向かいの法住寺でも無病息災大根炊き行事が執り行われ、
お不動さまに祈願を込めた大根炊きが振る舞われ、
こちらにも引っ切り無しに参拝者が訪れていた。



この日は三十三間堂楊枝のお加持が本来の行事で、
国宝の御本尊の千手観音坐像、千一体の千手観音立像、
その前面の風神、雷神像、二十八部衆立像28体が無料参拝でき、
その参拝者には楊枝のお加持では聖樹とされる楊枝(やなぎ)で、
本尊・千手観音坐像前で7日間祈祷した法水が参拝者に注がれていた。



もちろん撮影は出来なかったが、一度しか拝見した事が無い、
御本尊の千手観音坐像、風神、雷神像、二十八部衆立像28体、
間近で観るその凄まじい迫力は改めて感動ものであった。

 

 

 

 






こちらでも運慶作の秘仏、後白河法皇御木像も無料開放されていた。






本堂前の香炉では大量の線香が炊かれ、
そのお香の匂いが境内に立ち込めていたが、

 


目の下で花を開こうとしていた若木の寒椿が、
微かではあるが希望の甘い香りを放っているようであった。