年を取るとどんどん時間の流れが速くなる。
真如堂の雨上がりの紫陽花を撮影したのが一ヵ月ほど前。
境内の新長谷寺前にひょろ長い茎が伸びていた。
今あちらこちらで咲いているアガパンサスだろうか?
その左手の石碑の前の鮮やかな
黄色のキンシバイ(金糸梅)にも水滴が確認できた。
その帰りに雨上がりの寺町通りを歩いた。
一週間前のネットニュースで「京町家」に忍び寄る“文化消失”の危機、
何てのが記事になっていた。
これは町家を12年前に購入して暮らしている米国人の訴えに端を発する。
09年に4万7735軒あった町家が5602軒滅失、平均800件(約2%)の滅失。
更に空き家も800軒以上増加。
京町家保全の為、市では17年11月に「京町家条例」を制定しているが、
生活様式の変化、高齢化、人口流出など問題を抱え、機能を果たしていない。
実際町家を現代生活に合う使い方は、思う以上に費用が掛り、
言うならばクラシックカーを維持するのに、法外な費用が掛るのと似ている。
しかし京都が観光都市として君臨していく為には、極めて重要な要素で、
それが京都人では無くアメリカ人の訴えかけ、
それも財政破綻の危機にある京都市では市庁舎を159億円かけて改修、
先月20日に豪華な茶室も一般公開、京都市民不在のまま事後報告。
何か矛盾したこの京都市行政に記者の憤りを感じ取られた。
革堂の境内には蓮鉢が並べられ、
その時はまだ紫陽花が咲いていた。
今は紫陽花は見る影も無いが、
おそらく蓮鉢の花が見頃を迎えている筈。
寺町の顔でもある一保堂。
囲碁の「本因坊」発祥の地、知らなかった。
河原町、新京極、東山、木屋町、今出川
数ある通りの中で最も馴染みのある寺町通りだった。
しかし、その馴染みの店も僅かばかり残るのみ。
新しい店だらけ、景色も随分と変わってしまった。
知り合いの店もとっくの昔に辞めてしまった。
今ある店は殆ど知らないし、入った事も殆ど無い。
綺麗に咲きほこる夏ツバキも発見!
いわゆる日本風の沙羅双樹だが、やはりこの名前の響きは良いから、
これからは敢えて"沙羅双樹"と呼ぶようにしたい!
丸太町通りを西に走り抜けると、狭いながらも楽しい我が家( ´艸`)。