今年も梅雨の恵みとなる雨量は期待出来そうも無い。
上空の大気はロシアと中国の圧がよほど強いのか、
梅雨前線は遥か南にに追いやられ、
真夏さながらの高気圧に覆われ、暑い!
三日前、
植物園で衣笠茸が生えていると聞き、早速伺ってきた。
植物園会館前には一見モクレンに似ている白い花。
街角で同じような花を最近見かけるが遥かにでかい花。
既に多くは見頃は過ぎて、
出来るだけ原形を留めている一点。
標識にはモクレン科の北アメリカ原産のタイサンボク。
赤ちゃんの顔くらいの大きさ!
一ヵ月前は咲き誇っていたバラ園。
それでも今が見頃のバラも、
長居は無用、初心を急ぐ!
今が旬の紫陽花のエリア。
半夏生も色づき始め、蓮も蕾を大きくしていたが、
真剣に撮り出したらキリが無いので、
やはり善を急ぐ( ´艸`)
衣笠茸(キヌガサタケ)は東側の竹林エリアに生息している。
梅雨時期および秋、特に竹林を好むらしい。
純白のドレスを纏ったかのような美しい姿から、
"キノコの女王"と呼ばれるキヌガサタケ。
別名スッポンタケとも呼ばれ、
正式にはスッポンタケ目スッポンタケ科スッポンタケ属。
納得!
その成長は早く、朝に地中から出現して、
その日の内に萎んでしまうと聞く。
その見た目の可憐な姿に反して特徴的な匂い。
実は多くのキノコと異なり、本種の胞子の分散は風によらず、
シデムシ・ナメクジなどの小動物によるところが大きく、
胞子を含む粘液が放つ異臭は、
それらの小動物を引き寄せるべく進化したと考えられている。
食用に向いていないと思いきや、
中国の西太后はキヌガサタケ等のキノコ料理を好んだとされ、
日本のキノコ研究家は調理する過程の匂いは堪らないが、
きちんと処理さえすれば意外と珍味との報告もある。
しかし"君子危うきに近寄らず"
見て眺めるだけで良さそう( ´艸`)
この一週間ほどは可憐な姿が拝めそう。