京都は昨晩から雨が降っていた。
中国の脅威の一つに黄砂がある。
黄なりの靄がかかったようで嫌なモノだが、
少しは洗い流されるので恵みの雨と言っても、
そして肌寒いので、ガスストーブを点けてしまった。
慢性的な天候不順は続いているので、
未だにダウンジャケットとストーブは仕舞えずにいる。
左京区の真如堂赤門はいつもは正面から撮影だが、
気分転換に反対から撮ってみる。
逆もまた真なり?
南側の塔頭参道には既にれんげ草。
形の良い花びらを探すも、
その近くに利休梅?
帰って、
花の画像検索「コノハナナニ」で調べるとシロヤマブキ。
れんげ草の透き通り加減が気持ち良い。
山吹も咲き出し、
シロヤマブキに楓の小さな赤い花が受け止められ、
その足元には射干、
目的を忘れる所だったが、今回は藤棚がお目当て!
この近くで、ちょうど80歳過ぎのお寺関係者が掃除に勤しんでいて、
その後、お賽銭の回収をなさっている同じ年頃のおじいさん。
真如堂ではあまりお坊さんを見る事は無く、
大体が年配のご老人が境内の清掃、お手伝いをしている。
お賽銭の回収している老人がもう一人の老人に、
「最近は一円玉が多すぎて、
銀行に持っていったら逆にそれ以上の手数料を取られる」
と苦笑気味にボヤいていた。
昔はよく「一銭を笑うものは一銭に泣く」と教わったが、
すでにこのことざわが成り立たなくなっている。
そもそも日本政府の下、
日本銀行が発行している貨幣を失墜させる行為を、
政府が銀行の私利私欲だけで認めているのが根本的に可笑しい。
「一寸の虫にも五分の魂」ちょっと違うか?
それと言えるのが一円を賽銭として投げ入れる参拝者のせこさ!
どうせ日常生活で無駄なお金は使っている筈、知らんけど。
もちろん金額によって左右されるものでは無いが、
やはり願い事するならばその人の身の丈に沿った気持ちの金額、
それによって祈願成就もなせる業、こんな性分では神仏は
快く良く動い筈も無く、それ相応のご利益しかないのでは、
一円の賽銭は今の日本のシステムでは確実に負の遺産( ´艸`)。
藤棚に話を戻し、見るところ葉も乏しい藤の木について、
「この藤はかなり朽ちている様で枯れてしまっているのですか?」
と、お賽銭の回収しているおじいさんに尋ねてみると、
「一般的に藤棚は下り藤だが、こちらの藤棚は登り藤、
もう少しすると棚の上に咲き出すで~。」との事。
「それは珍しい!」と笑いながら見上げてみると、
確かに棚の上に咲き出したばかりの藤の花、楽しみ!
そのついでに三重塔を眺めると、
この紅葉は?
本堂裏は新緑はまだまだ、
馬酔木に混じってかろうじて椿、
この辺りには馬酔木が長く咲いている。
この三重塔を遮る木はてっきり馬酔木と思っていたが、
よくよく見てみるとドウダンツツジだった。
遅咲きのサトザクラ、
先ほどの三重塔の紅葉が気になり、
真下から見上げてみると、
ハナノキの種子?
ひょこりモミジ!