今年の京都の桜はいつになく盛大に美しく咲いた。
桃源郷と言う言葉があるが、ユートピア、理想郷、
古来の中国の文学者が編み出したスペシャルな世界観。
ざっくり捉えて楽園、エデンの園、パラダイス、
おそらく仙人になる為に食べる桃の実や、
不老不死の仙桃からインスピレーションを得たものと思われるが、
さしずめ日本なら桜源郷になるのだろうか?

 



それほど日本はこの時期列島が桜色に染まり、
日頃の嫌な事を忘れさせ、
こんな淡いピンク色に染まる世界で過ごせたら、
どんなけ幸せかと思い人々は、
束の間のユートピアを求め列島を忙しく疾走する。

地上は確かにこの間、楽園のようになるが、
残念ながら海上、海底では異常事態が起きている。
千葉県の釣ヶ崎海岸ではイルカ32頭が打ち上げられ、
大阪湾の淀川河口付近に浮遊し死んだクジラ、
波打ち際に打ち上げられた大量のイワシ、
富山湾のホタルイカは記録的な不漁、
日常的に食卓に上がるアジ、サバ不漁など、
アジ、サバに関しては通常漁法の捕獲域を
水温の低い下層に回り込んでいるのでヒットしない、
逆にイワシ、サクラエビは大漁。
海水温の一℃の上昇は地上の7℃に匹敵。
それほど海水温がここに来て高くなり、
黒潮の流れにも変化をきたしている。
サンマの不漁は年々酷くなるが、
何故か今回は中国のリーダシップの下に
表向きかなり捕獲量を各国に調整を促し、
中国も真剣に海洋資源の事を考えていると思いきや、
裏ではバカでかい最新の漁船を大量に動員し、
国際法を逃れる為に漆黒の海で闇操業。
これはさて置いても、地球温暖化は更にスッテプアップ、
加速、海底ではとんでもない事が起こりつつある。
冷凍のサンマなど食べたくない、ましてや生とは言え、
鉛筆の様なサンマを焼いて食べる気も無い、
私にとってはサンマは既に高級魚、
この調子でいけばアジ、サバ、ホタルイカも、


桃源郷の話と思いきや、ゴッサム・シティのような、
な暗い闇の様な話をしてしまった( ´艸`)。

今年の京都の桜の開花は私史上、最も素晴らしい。
と言っても、私が花見に覚醒したのは65歳になってからである。
それまではいつも何かに追いかけられていて、
じっくり花などを見ようと思わなかったし、所謂貧乏暇なし。








自分なりに今回の見頃を分析すると、
桜は冬から加算される温度が一定の水準値に達すると開花。
この速度が早いと勢い良く開花、近年この時期は天候不順だったが、
今年は前半は異常に暖かく、中盤は雨風に殆ど見舞われず、
後半もそれを維持、この数年最後の花見は京都御苑の近衛邸跡。



散り桜の時期、こんなにも多くを花を付けている糸桜はやはり珍しい。











近衛邸跡西側、児童公園前のシダレ桜はそれれに比べたら寂しく、
手前の朽ち果てた惨めな桜の木?






首の皮一枚?

 


お前はもう死んでいるのか?

 

 

 

 

 



ワシは生きている!

 

 

見ると葉の芽を出して、
この後花を咲かすのか?










近衛池の糸桜は既に葉桜、
その前の囲いの数本の糸桜は先に咲いた糸桜は葉桜に近いが、
残りの二本はこの時が最高潮。









 

サクラの蕾は赤く、しげしげ観た事無かったもなかった。

 

 

 

 

 



開く時にピンクに変わり、

 



更に淡くピンクに変わり、ほんのりピンクを纏う。











ほぼ葉桜だが、

 

 

 

 

 

 

 

 




すでに花びらも枝垂れて、糸桜の花はひと際小さいが、
葉がこんなにも立派で長いとは、花を見て葉を見ず。







4月9日は統一地方選挙前半戦、未来を託す一票。



こんな景色をいつまでも見続けたい。
来年も又、会える事を願って、