先日、東本願寺渉成園の臨池亭特別公開に伺った際、
妙なモノに出くわした。臨池亭は敷地の北側だがその反対、
南西の「ろう風亭」に若い方、多くの女性の姿を見かけた。

 

 

私ほ目的の臨池亭、更に滴翠軒を拝見して、
渉成園を一巡りして帰るつもりであったが、
同時に『こうりんークローン文化財 上洛ー』展なるものが
開催されていて、折角なので鑑賞する事にした。

 

 

 

 





会場を探していると突如現れた釈迦三尊像?










どうやら複製のようだ。



その先に会場入り口があった。
臨池亭辺りは人は殆どいなかったが、
こちらはたいそうな人がいて撮影するのは躊躇していたが、
全ての作品は撮影OKの事で多少は撮影するが、
人が多いので思い通りのアングルはやはり無理。

 



 

 

 

 

 

 

この企画は東京藝術大学の名誉教授の宮廻正明氏による、
伝統的な模写・模造技術と最先端のデジタルテクノロジーを

 


組み合わせ複製された31点。「高句麗古墳群江西大墓の壁画」から、
1945年の神戸大空襲で焼失したゴッホの「ひまわり」、
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」などが所狭しと並んでいた。






 

美術館と違ってリラックスして鑑賞できる。






歌川広重の名所江戸百景『亀戸の梅屋敷』、

 


こんなにでっかくなっちゃった!











マネの『笛を吹く少年』が何と3Dで再現!











床の間に飾るのもアリ?

 











ブリューゲルの『バベルの塔』は原寸複製も展示されていたが、
数倍に拡大された複製でも描写が細かく、
当時よく油彩で緻密に描けたものだと感心。









これは最初に拝見した法隆寺の釈迦三尊像で、
奈良県にある現存する像を3Dスキャナー原寸大で再現し、
ガラスと透明樹脂で制作された像、
法隆寺金堂壁画の復元図に囲まれ、未来の釈迦三尊像降臨。





一時間ほどで帰る予定だったが、長居してしまった。



最近は金も骨董品も値上がり、特に美術品が途方もなく高騰している。
今日のテクノロジー、技術をもってして複製の技術は驚くもので、
庶民は財閥、資産家が後生大事にする美術品を見限って、
贋作、高度な複製品をアートとして付き合った方が良いかも!







そう言った意味ではこの催しは庶民にアートを取り戻す、
遊びのあるオモシロい企画かも知れない( ´艸`)。

 

 

 

 

 





今月29日まで開催していて入場料は無料だが、
渉成園受け付けで庭園維持寄付金500円が必要。