5、6年前、まだ京都の紅葉を撮り出して間もない頃、
ネットの情報を虱潰しに探して、
山科区の毘沙門堂参道のモミジが散り落ち、
この世のものと思われない位真っ赤に染まり、
参道をレッドカーペットの設えに替えてしまう、
そんな「敷きモミジ」の写真を見て、
是非とも撮影したいと思い何度か伺ったが、
結局そんな光景には出会う事は一度も無かった。
ところが二日前、参道が紅いモミジに覆われていると、
半信半疑だったが、早速昨日伺ってきた。
午前8時前だったが、すでに十数名の先客がおられた。
「朱に交われば赤くなる」。。。
以前見た真っ赤な「敷きモミジ」には遠く及ばないが、
今までの中では最も赤いので、もうこれ以上は望まない。
眩い「敷きモミジ」に遭遇できるのはいくつかの条件が必要だ。
最大は何と言っても綺麗に発色する事。
これは最近の不穏な天候により、ますます厳しくなっている。
秋日和の穏やかな日が続き、葉も赤を保ったまま落ちず、
そんな見頃を保ったある日、突如秋の嵐が吹き荒れ、
鮮やかな色彩と形を保った葉が一斉に参道を埋め尽くす、
こんな事が起きない限り脳裏に焼き付いている、
炎の様な「敷きモミジ」は無理だろう!
参道は両サイドは進入禁止だが、
中央部分は通ることが出来るが、
カメラを構えたギャラリーの視線が気になって、
誰一人通る者もいない( ´艸`)。
ギャラリーもかなり減り、
今ならチャンスだが、そこまで気力が無い( ´艸`)
この上段は少し遠回りしなければならない。
いつも夕暮れ時を狙ってきていたが、
朝の陽光もいいものだ。
本殿、弁天堂周りはかなり前に見頃を迎えていて、
少し寂しさが漂っていた。
仁王門階段の紅葉はまだこれからの感じがした。
最後に西側の薬医門よりも見下ろす!
朝の散歩には贅沢すぎるひと時であった。