空は確かに秋の空なのに、相変わらず真夏日の京都。

島津製作所子会社が公立病院など5施設で、
医療機器にタイマーを一定期間過ぎたら故障するように仕掛け、
修理交換で利益を生み出していた何とも手の込んだ不正。
島津製作所とは精密機械の優秀な会社として、京都を代表する企業。

ここ最近、日本を代表とする三菱自動車、日野自動車、SUBARU、スズキ、
かんぽ生命、三菱電機、神戸製鋼所、東芝、大和ハウス、トヨタの販売店、
上げ出したらキリが無く、無限ループのように企業の綻び、
卑しい利益追求の方程式はここまで、解決策はあるのか?
コンプライアンス以前に企業のモラルが地に落ちている。
それならばその改革は誰の手にゆだねられるのか?

自民党政権下では無理だろう、どんなに人気がある政治家でも。
せんだっての安倍元首相の国葬にも幾つかの問題点があったが、
政権としては一番大きなミスはミャンマー軍事政権を招き入れた事だろう。
聞くところによると数集めの為に、何の面識もない劇作家に招待状を送ったり、
招かれた吉本興業、松竹などが安倍元首相とどんな深い関係があったのだろうか?
深い関係なら旧統一教会には当然送られたのだろうか( ´艸`)。


少し前に陶芸にハマっていたが、
ちょっとしたきっかけで遠ざかっている。
二年前に購入した粘土はおそらく石のように固まっていると思うし、
怖くてその保管してある段ボールはそれきっり開けていない。

30年ほど前にアウトドアにハマり、その延長線上で釣りにもハマった。
最後の道楽として陶芸と思っていたが、これも怪しい。

今もっぱら気にしているのは昔聴いていた
レコードをCDで求める、プラス映画も、
映画は中古でもDVDで購入するのは高く付くので、
動画配信サービスを考えているが、すでに三年近く検討中。

それと重い腰を上げて挑戦中なのが読書。
18~30歳くらいまではよく本を買い漁っていたが、
アウトドアにハマりだした頃から一切本を読まなくなり、
本も処分して、更に20年前からは老眼がひどくなり、
より一層読書から遠ざかってしまった。

コロナ禍で暇を持て余す事になり、
最近ようやく昔読んだ本を読み返している。
度のキツイ老眼鏡をかけての読書はホントに疲れる。
ただこれに関しては京都市図書館の膨大なる書籍が、
無料で借りられるので助かる。


カフカと並んで好きなJ.L.ボルヘス。
幻想的な短編作品を多く書かれたラテンアメリカ文学の作家。
先日借りたのは「夢の本」、「アレフ」、「汚辱の世界史」、

「ブロディーの報告書」



「アレフ」の第一章「不死の人」の冒頭で
フランシスコ・ベーコンの言葉を引用して、
ソロモンは言う、地上に新しいものは無い。
それ故にプラトンは思いいたった、すべての知識は追憶にほかならない。
故にソロモンは自説を述べる、すべての新奇なるものは忘却にほかならない。 

これはユダヤ教の聖典、タルムード、カバラを指しているのか、
DNAの二重らせん構造を意味しているのか?


「汚辱の世界史」はボルヘス最初の短編集。
古今東西よりボルヘスの関心を引いた七人の悪人。
ラザラス・モレル、トム・カストロ、鄭夫人、モンク・イーストマン、
ビリー・ザ・キッドの名で知られるビル・ハリガン、
吉良上野介、メルヴのハキムの七名である。
西部劇のアウトロー、ビリー・ザ・キッド、
赤穂浪士の敵、吉良上野介以外は日本人馴染みが薄いが、
ギャング、女海賊、詐欺師など、
ボルヘスの世界に跨る知的探求の神髄が知れる一冊。


その序文でボルヘスは、
大乗仏教の哲学者たちが説くところによれば、
宇宙の本質は空無である。
この見解がささやかな宇宙である私の本を指しているのであれば、
それは全く正しいと言わねばならない。
その世界に住みかつ在るものは、海賊であり絞首台である。
表題の「汚辱」とは仰々しい言葉であるが、
その響きと怒りの背後には何の意味も無い。
この本は見せかけ以上のモノでは無く、
かつ浮かびかつ消えていくイメージの連続以上のモノでは無い。