多くの国民が反対していた安倍元首相の国葬が執り行われた。
先達てのエリザベス女王の国葬をご覧のなられた方はお分かりと思うが、
ここで重要なのは女王のご遺体が納められた棺で、
この棺を中心に喪に服する儀式が執り行われる。
もちろん英国でも王室反対の勢力は存在するが、
多くの国民が棺が運ばれる沿道に詰め寄り、
エリザベス女王に別れと弔意を表していた。

余り知られていないが民間人で国葬が営まれた人がいる。
台湾の美空ひばりと言われたテレサ・テン。
ブラジルの伝説のレーサーのアイルトン・セナ。
セナの故郷サンパウロでは300万人の人々が通りを埋め尽くした。
そしてジャマイカのレゲエの神様ボブ・マーリー。
キングストンでザ・ウェイラーズによるバンド演奏と、
盛大なる国葬が執り行われ、遺体が納められた棺に
ジャマイカの多くの国民が悲嘆の涙にくれた。
前にも書いたが、安倍元首相の正式な葬儀は7月12日に行われていて、
今回は当然ご遺体が納められた棺は無く、あくまでも記念式典。
国葬と言うには何から何まで程遠いものに大金を費やすものだから。。。

安倍元首相の国葬が意味するモノはこれから話題となるだろう。
亡くなれた直後は非業の死を遂げられたのだから、
論客も安倍元首相の業績を批判するのを躊躇、遠慮していたが、
この25~35憶の税金を費やす事により、
それに値する国民、国家に対して遺産を残したのかの検証が始まる。
国葬賛成者は安倍元首相の業績を讃え、弔意を表すとしているが、
逆に安倍元首相の業績が客観的に検証され、
彼の行った政策、税金の使い方、忖度、隠蔽、

三代に渡って続いた旧統一教会との深い関係、
その他多くの疑惑がもっと明るみになり、
日本国民にとって政治家選出の判断材料になるのなら、
国民の勉強代としてお高くはないかもしれない( ´艸`)。

一般献花台に訪れた60代の女性が象徴的な言葉を発していた。
「これだけ日本を守ってくださったでしょ。株価3倍ですよ」
我が身さえよければ他人はどうでも良い、ミーイズムの蔓延。
これは日本国民の10~15%の投資など出来る一部の富裕層で、
現実の日本の全体とは大きくかけ離れ、
この投資の構造はこれからの世界経済、地球環境、自然環境、
精神環境にとってもプラス要素と言うより、
マイナス要素が確実に露出しだしているので、
長い目で見た場合には新しい経済機構を作り出す必要があるのに、
英国、米国追随型の投資型経済主義は限界と崩壊、
民主主義においてはダメ社会をおそらく作り出すだろう。
ともかくこの事態に投資国家を目指すこと自体すでに遅く、
世界の複雑な仕組みを捉えていない。
当面は日本でも投資で儲ける人は出るかもしれないが、それは一部。
その逆で世界の多くの人達はこの投資構造が続けば続くほど、

最悪な状況に置かれると予測されている。

そうですよね、投資と世界情勢に詳しいひろゆき氏さん!



京都御苑の東側、寺町通りに新島襄旧邸がある。

 


何度か伺って、撮影も行っているが、初めての紹介となる。












少し前見頃を迎えていたヤブランは枯れ気味で、
かなり色が褪せてしまっていた。












その背後の植木のフジバカマはこれから見頃を迎えようとしていた。







以前は建物内部に上がり込むことが出来たが、
特別公開以外は庭からの見学しか出来ない。



入り口の萩はまだまだだった。




新島襄は江戸時代に密出国してアメリカ合衆国に渡り、
そこでキリスト教の洗礼を受けて神学を学ぶ。
キリスト主義大学の設立を志し、
京都府にて同志社英学校(後の同志社大学)を設立した。



新島襄の私邸でこちらは応接間。
外観はコロニアルスタイルの洋風だが、











造りの基本は和風寄棟住宅形式で、間取りは日本的な田の字型。
壁は柱を露出させる旧来の真壁造りとなっている。











床が高く、三方にべランダをめぐらし窓には鎧戸をつけ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


白い壁面に茶褐色の木部を見せる簡素な二階建住宅。












この部屋は書斎。






21歳でアメリカに密航した新島襄は、
アンドーヴァー神学校付属教会で洗礼を受けた後、
高校のフィリップス・アカデミーを卒業。 

 


名門校アーモスト大学を卒業後もアンドーヴァー神学校と、
10年にも及ぶ学業をこなして日本に帰国。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その後もキリスト教の布教活動と学校教育の礎を作るために、
同志社設立運動中に心臓疾患を悪化させて群馬県の前橋で倒れ、
その後46歳の若さで亡くなれている。










こちらは応接間の隣の食堂。
その他にも台所、風呂場、茶室、居間等、
簡素だが色んな部屋が見る事が出来たのだが。。。










旧邸の裏手には新島会館別館が設けられていて、
新島襄の奥さん、新島八重に関しての資料が展示されている。

 

 

 

 

 

 






NHK大河ドラマの「八重の桜」で綾瀬はるかさんが、
新島八重を演じて話題になっていたそうだが、
NHK大河ドラマをこのかた一度も観たことの無い小生。
綾瀬はるかさんとはイメージがかなり違うような気もする。
夫の襄がアメリカの友人への手紙で
「彼女の生き方はハンサムなのです。」と書いていたらしいが、
日本の近代国家の女性の生き方の礎を牽引した、
頼もしさと優しさが。。。