昨日の京都市は昼前から大雨。
いわゆる線状降水帯の支配下に置かれていた。
線状降水帯の言葉が使われ出したのはこの数年前。
日本各地で頻発するようになり、ゲリラ豪雨、洪水、土砂崩れ。
酷暑もすでに日常化し、日々国民は只々耐えるしか道が無い。
これは日本だけの話では無く、昨日のニュースによると、
ヨーロッパ猛烈熱波、高齢者ら1000人以上死亡…
ポルトガル47度・イギリス「非常事態宣言」
スペインでも45度以上を記録し、
熱波の影響で欧州南部では森林火災が相次いでいる
17日までの焼失面積は約4500平方キロメートルに及び、
東京都の面積の2倍以上に広がっている。
これらの状況は中国、北米、南米、アフリカでも頻発していて、
何度も言うが、一刻も早く国家間の駆け引き抜きで地球規模の対策がなされるべきだと思う。
車折神社2022.07.11撮影、以下同様。
昨今、ひろゆき氏の11日のツイートに端を発し、
安倍元首相の国葬問題が物議を醸している。
その内容は「持病を抱えながらの政治活動の最中に
不慮の死を遂げた安倍元首相。政治信条はどうあれ日本国民として
国葬にした方がいいと思うおいらです。」
その数日後、岸田首相が安倍元首相の国葬を発表。
これなどはおそらく岸田政権の頭脳ブレーンが、
国民に最も影響力を及ぼしているインフルエンサーの
お墨付きを得たと早合点し、この機会に乗じて提案したものだろう。
政権のいつもの姑息なやり口は置いといて、
確かひろゆき氏は数か月前に日本の若者は、
日本の自民党の身内しかいい思いをしない国では、
どんなに努力しても、それに対する対価が得られないので、
海外で仕事をする事を勧めていた。
彼の指摘する腐敗の構造は自民党の長い独裁政治で、
現在の公明党との保守政権の事で、
明らかに安倍元首相の長期政権を差していると思う。
何で頭脳明晰なひろゆき氏がこんなトンチンカンな事を言うのか？
そう言えば彼は実業家で、
更に株式など投資で貯えを増やしていると言っている。
そう、彼は紛れも無く富裕層で自民党の恩恵を受ける身内、
そう考えればすんなりと納得できる( ´艸｀)。
アベノミクスは大企業には内部留保で大量の資金力、
投資などできる富裕層にはより一層の貯えをもたらすが、
しかし国としては日本の国力は低下、
200万円以下の生活労働者は更にに拡大傾向にある。
結果として将来の日本、将来の若い方の未来については、
全く新しい指針、計画実行はなされる事は無かった。
その為か、お隣の韓国にも平均年収が抜かれてしまっている。
もちろん母親、家庭崩壊の恨みを晴らす為に銃弾の標的に晒された、
安倍元首相の無念死は法治国家であってはならない悲劇で、
誠に残念な出来事だった。
よく故人の悪口を言うのは良くないと、
言う事をおしゃる方がおられる。
しかしこれは親戚のヤクザなおっちゃん、
近所の根性ババ色のおばちゃんが亡くなられた場合の事で、
国のトップ、世界に名を轟かせたリーダーならば当然受ける洗礼で、
故人が偉大であったか、悪いリーダーであったか、
検証される程その故人の大きさのバロメーターでもある。
古くは秦の始皇帝、チンギス・ハーン、西太后、
リンカーン、スターリン、ヒットラー、毛沢東、カストロ、
戦国の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、
伊藤博文、吉田茂、佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘、
その人の行った業績はその人の死後、
良きも悪きも検証され続けるモノである。
そうは言っても、亡くなられて時間が経っていないので、
安倍政権についてこの時期に触れないと考えていた。
しかし自民党による葬儀ならつべこべ述べるつもりは無いが、
事が税金を使っての国葬なら話が違ってくるので、
敢えて述べさせて頂く。
やはり国民の収めた税金がどのように使われるかは、
いつ何時も重要課題で、一部の富裕層を除いて、
現在の税の徴収はまさしく血税と言ってもいいほど、
生命ラインを脅かす状況、特に国民年金生活者、低所得者にとっては！
安倍元首相の業績は検証される程多く材料は揃っていないが、
直近ではやはりアベノマスクである。
正確なデーターでは無いが、総額466億円の予算。
先ずもってマスク業界の現状を全く把握していなかった。
私は7年ほど前に抗がん剤治療を受けるにあたって、
マスクを付け出して、日常的に付けていた。
ダイソーで30枚100円。一枚単価約3.3円。
だからコロナ禍で品薄になった時は困ったが、
最も高く購入した時でも50枚1200円。一枚単価約24円。
この時に国の注文を受けたのは有名商社と数社。
マスクの専門業者でない。後にユースビオは1枚55円、
シマトレーディングは80円で受けたと公表したが
伊藤忠商事等の大手は受注金額を公表せず仕舞い。
余程法外な金額だったのだろう。
先ずもってこの時の問題は明白で、サイズと生地。
随分前から医療用マスクは不織布が常識で、
この発注はだれの責任の下でなされたか、
466億円の公費を費やす事業に誰一人
マスクの事を把握している人物がいない、丸投げなのである。
少なくとも国家の緊急事態で、
国民を守り、国を守る事業なのに、
時間が掛かる布製で殆ど内職的な生産工程。
これはどう見ても政権のお友達業者に
法外な利益を与えようとしている様にしか見えなかった。
やはりここでは国民の命を助ける、
国の危機を救う意識の下での組織が作られるべきだったが、
身内の企業しか採用しなかったのが大きな問題で、
更に国非常事態で暴利を貪る事しか考えていなかった業者、
その管理を一切行っていなかった安倍政権の怠慢。
もしこれが一般の会社の場合だったら、即その責任者は首。
この仕事の流れを一般論に置き換えると、
発注者は納税者の国民で、受注を受けたのが安倍商店である。
ところが納期は遅れるは、全く基準を満たさないマスクを納品。
当然この契約は破棄され、マスク代金は支払う義務は無い。
会社だった安倍商店が負債を負うものを、支払ってしまった。
こんな理不尽な事が血税を使って行われていて、
暴動が起こらないのが不思議に思っている。
もちろんこの発注は国民が望んだモノでも無い( ´艸｀)
いち早く蓮舫議員が停滞する流れを見て、
「マスク生産可能工場への設備投資や支援などに回した方が現実的」
と指摘していたにも拘わらず、安倍政権は一切聞く耳を待たなかった。
実際配布まであれだけ時間が掛かるのなら、
国内で一から生産工場を作って、生産を始めた方が、
おそらく安価でスムーズに生産ラインに乗すことが出来、
その上、新たな生産工場と未来の働き口が確保できた筈。
自民党政権に大きく欠けているのは、ピンチをチャンスに変える能力。
アベノマスクが届くまでに近くのディスカウントスーパーでは、
中国産が50枚980円一枚単価約19.6円で多く並び出した。
政府に関係ない業者の方が断然スピーディーであった。
その取扱い業者を確認すると、神戸の貿易ブローカーと思われる表記。
利用価値の無いマスクを時間かけて生産するのなら、
中国貿易に長けたブローカーと契約も一つの方法だった。
今更遅いが、蛇の道は蛇。
しかし残念な事に、これはこれで終わりで無かった。
政府が大量に保管するアベノマスク約7100万枚。
昨年8月～今年3月の保管費用が約6億円に上る事も判明。
急遽、必要な人に配する事にしたが、その費用が約5億円。
不良品や未検品の約730万枚は処分するとしたが、果たして？
中央大の宮間純一教授がハフポスト日本版で語っておられるが、
今回の国葬問題に客観的に述べられているので参考まで。。。
国葬とは、政府が主催し、国費で行われる葬儀のことだ。
戦後、首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏の一例のみで、
秋に実施されれば55年ぶりとなる。
ー戦後、「国葬令」は廃止となりました。
一方で、その後も吉田茂氏の国葬の他、内閣と自民党による合同葬など、
政府が関与する形での首相経験者らの公的な葬儀は行われ続けています。
国葬の始まりやその後の歴史から分かるように、
政府が関わって、「国家に特別な功績があった」とされる人を弔う葬儀は、
いずれも政治的な意図を持って行われてきました。
国葬というのは、民主主義社会においては国家が主体となり、
国民も政府も納得した上でその人を顕彰するために行うべき儀礼ですが、
そのような対象はあり得ないはずです。
安倍氏に限らず、その人の業績を良く思わない人がいる中で、
国として「偉大だった」と評価を固めてその死を
重要だと認定することには疑問が残ります。
国や政府が主催し、多くの税金を投入する国葬などの公葬は
もう時代に合わないのではないでしょうか。
有志で執り行うのではなく、必ずしも追悼したくないという
国民も公費負担という形である意味、強制的に巻き込む事には問題があります。
さらに、安倍氏を国葬の対象とすることは、ひいては安倍政権を評価し、
自民党政権を肯定することになります。そうなると、
国葬を亡くなった人のために行うというより、
現政権のために行うということになり得る。
そこに多額の税金を投入することは「死の政治利用」とも言えます。
ここで明快に述べられているのは、
只でさえ国の借金が増え、減らす政策が実行できていない状況で
「多くの税金を投入する国葬などはもう時代に合わない」
「国葬を亡くなった人の為に行うというより、
現政権の為に行うということになり得る。」
いつもの事で長くなりここまでと思っていたが、
問題を投げかけたひろゆき氏が
賛否が繰り広げられる事態に急遽ツイート。
「安倍元首相を国葬にすると『あの人も国葬に』という危惧がありますが、
元首相で現役議員として暗殺されたという特異な点。
外国から賓客を招き海外のメディアから報道される
外交的価値を換算すると国葬で2億円掛かってもお釣りが来ると思います。
ただ、弔い上げ17回忌を国葬でもよいかもです」
すでにこの段階で国葬の意義、必然性はすり替えられ、
頭の悪そうな経済アナリストがよく語る経済効果、費用対効果に終始。
「人生は死ぬまでの暇つぶし」の人生観を持つひろゆき氏。
彼ならではのつぶやきだが、その自由奔放、
アナーキーな暇つぶしツイートに振り回される国家、メディア、
言論人、文化人に危機感を覚えるおいらです( ´艸｀)。
勿論私は色んな観点から国葬にすべきではないと思っているし、
あの安倍さんとお友達付き合いしていたトランプ氏が、
この件をつぶやくのだけは聞きたくないおいらです( ´艸｀)。