この時期は京都の観光は厳しいもので、
その気になって観光するとトンデモない事になる。
それでもコロナ禍以前は「京の七夕」なるものが催され、
夕方以降に楽しめるイベントがあったが、
祇園祭など多くの催事が再開されている中、
「京の七夕」のメインは今年も中止のようだ。

これって報告するものが無い中、
北野天満宮辺りへ野暮用で夕方北上。

 

 

いつもは単純に千本通りを上がるが、
出水通りで曲がり、華光寺角を六軒町通、

 

 

 

 

 

 


直ぐにすっぽん料理の名店「大市」の看板が見えた。

 


この先は江戸時代から栄えた五番町遊郭跡、
又、七本松通にかけては多くのお寺が密集し、
更には古くは平安京の大内裏があった場所で、
平安王朝が営まれていたまさしく聖域である。
よく千本通りを元朱雀大路とする向きがあるが、
厳密には二条駅辺りが朱雀門あった場所なので、
その以南が朱雀大路にあたる。
五番町は掃部寮(かもんりょう)が設置されていた部署で、
宮中行事に際して設営を行い、また殿中の清掃を行っていた。

今はその面影は全く無いが、
明治、大正の頃には河原町と並ぶ繁華街で、それ以上の歓楽街。
映画館も最盛期では29軒もあったという記録が残る程、
映画のメッカ的な存在であったらしい。

 


今はこの千本日活一軒が、成人映画上映館として、
細々と営業を続けている。数年前この前を通りかかった時、
原付バイクに乗った袈裟姿のお坊さんが、
足早に館内に吸い込まれて行った。こんな事があるのだ( ´艸`)。
そう言えば、随分前にパチンコを興じている雲水も見掛けた事があった。
50年前の当時の私は、音楽はR&B、ソウル、グラムロックばかり聞いていたが、
初めて西陣育ちの友人にモダンジャズのオモシロさを教えてもらった。
その友人に連れてこられたのが西陣京極のストリップ小屋。
実家の尼崎にもストリップ小屋があったが、
尼崎の中でもディープなエリアで、若造が立ち寄れる場所では無かった。
しかし西陣のストリップ小屋は西陣織の町家が隣接していて、
何故かアットホーム感があったが、随分前に焼失している。
西陣で私はモダンジャズとストリップの洗礼を受ける事になるが、
いずれにせよこの辺りは聖と俗が入り交ざった不思議な場所だ。


前置きがいつも長くなり申し訳ございません。



北野天満宮の鳥居に「京の七夕」のノボリが棚引いているが、
楼門、東門、北門は既に閉じられていて、その気配は無かった。







仕方なく平野神社まで足を延ばす。

 



参道脇でアガパンサスが丁度咲いていた。











その横手には白い花?












サクラ苑は訪れる人も少なく、静寂そのもの。











花などは期待はしていないが、オレンジの蕾?












唐辛子?おそらくユリ科の花のようだ。











足元には更にもう少し濃いオレンジの花?













何だろう?






蝉がこの数日前から鳴き出した。
サクラ苑に入った時には蝉の声に気が引かれたが、
花を見ていると、頭上で小鳥が引っ切り無しに囀っている。



どうも「もっと花みてや~」と言っているようである( ´艸`)。











出世導引稲荷神社の参道口にも薄いピンクの木槿。








再び北野天満宮まで戻り、上七軒歌舞練場。



三年ぶりに上七軒ビアガーデンは平常営業されているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 





確か脇の光盛大明神に宗旦木槿があったはず?











隠れるように一輪か二輪ほど咲いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 





久しぶりに上七軒通りより北野天満宮東門を眺める。