梅雨のような雨が降っている。
釣り人から「一生に一度は釣りたい魚」と言われている、
日本固有の大型魚「アカメ」が駿河湾内で捕獲され、
静岡県沼津市の水族館が初飼育に挑戦し、
近く「伊豆・三津シーパラダイス」一般公開される予定。
イトウ、ビワコオオナマズと並び日本三大怪魚とされ、
美しい銀色の巨体がお披露目される日が待ち遠しい。


先週末は京都の西山三山の一つ、光明寺に伺った。
西山三山とは洛西観音霊場を代表する善峯寺、
光明寺、楊谷寺の3ヵ寺にて結成されている。

 



総門に至るこのワイドなアプローチは、
京都市内の寺院では絶対お目に掛れないスケール。






西山浄土宗総本山光明寺は法然上人の弟子である熊谷直実が、
この地に念仏三昧院を開いたのがはじまり。

 


法然上人が初めて念仏の教えを説いた「浄土門根元地」として知られ、
約1万8千坪の広大な境内に諸堂が立ち並び、
総門を抜けるともみじのトンネルが美しい「もみじ参道」、
「女人坂」の2つの参道が続き、秋の紅葉名所として名高い。





表参道は「女人坂」と呼ばれ、
このなだらかなスロープはやはり京都市内の寺院では、
お目に掛る事は出来ない。



この時期は楓も若葉、新緑、青もみじが主役である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





実に緩やかであるが、長いので年寄りには応えるかもしれない。













真ん中あたりを超すと平らな部分があるので、
ちょっとした足安めになる。







「女人坂」を上り詰めると一挙に開け、
平らな伽藍には阿弥陀堂、御影堂、釈迦堂が設けられている。



紅葉期は「もみじ祭」が開催され、各諸堂内が拝観できるが、
この時期は御影堂だけは参拝可能となっている。













一回りしてもみじ参道で帰る運び。













この時期は人も入らない参道が簡単に撮影できるが。。。













紅葉期のコロナ禍前の薬医門辺りは、
観光地の格好の撮影ポイントとなり混雑していて、
待ち時間が長く諦めてしまいたくなるほどだったが、
この時期は鳥のさえずりが夢の様な空間を作っていた。









基本的に観光寺院では無いので、見かけるのは信徒、
もしくは近くの住まわれている方の散歩、寛ぎの場的な要素が強い。







ちょうど年の頃は80歳半ば過ぎのお年寄りのご夫婦が、
久しぶり訪れて懐かしいでおられるようであった。

 



男性の方が足腰が弱っていて、
女性が支えるように奥に向かっていたが、
途中でこれ以上は無理と引き返す。





おそらく懐かしい阿弥陀堂、御影堂、
釈迦堂まで上がって拝みたいと思っていたのだろうか?



それとも紅葉期のモミジの参道を思い出して満足したのか、
綴織りの時空彼方に揺れる青もみじ。