今年の花見の最後は京北町の常照皇寺と考えていた。
光厳天皇・光明天皇お手植えの「九重桜」は、
国の天然記物に指定される樹齢650年のしだれ桜は腐朽が進み、
幹の根元は大きくえぐられているが、
それでも命を繋ぐ枝に咲く小さな白い花は、
えも言えない風情があり、最後の花見に持ってこいだ。
五日前に突然満開を迎え、調整して二日前に予定をしたが、
一挙に葉桜になってしまい、時期を逃してしまった。


昨日、野暮用で西大路通り花屋町辺りに行った際、
何故かいつもとは違う道を通った。

 



小さな橋から見える川底には相当な黄色い花?

 

 

 

 

 

 



反対側も、東西数百メートルに不思議な光景。。。

 



橋の袂で園芸花壇をなさっているお母さんに尋ねると、
どうも菜の花の様である。







去年まで全く咲いていなかったのにと、
そのお母さんも不思議がっていた。

 



この小さな川は西高瀬川の名前が付いているが、
初めて耳にした名前だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



有名な高瀬川に関係しているかと思ったが、
そのような事は無く、
高瀬川の様に北から南に垂直に通ずる運河では無く、
西高瀬川の起点は渡月橋の葛野大堰、桂川から分流後、
天神川に分断され市内を縦横無尽に直角的に水路が確保され、
最後は伏見区下鳥羽で鴨川に合流する極めて重要な運河であった。
一時、京友禅などの染物の下水路としても役割があったが、
陸運網が発達していくにつれ利用価値は次第に薄れていき、
運河としての機能は全く失われ、
人の記憶からも消え去ろうとしている川のようだ。

 


北野天満宮近く、
千本今出川の交差点角の4本のソメイヨシノは、
いつも微妙に日をズラして開花をし、そして散り去る。

 


今は千本丸太町の交差点角のハナミズキがすでに咲いている。





橋の眼下のこの二個の丸い石は、
橋近くに住まわれている奥さんが漬物石が要らなくなり、
園芸さっていたお母さんが貰う事になり、
橋の袂に暫く置かれていた。

 


重いので時期を見て持ち帰ろうとしていたが、
ところが漬物石は誰かによって川に投げ入れられ事に。。。

そのお母さんはいつも番のカモが泳いでいるが、
今日は来ていないみたいとも言っていた。