アンコ椿は恋の花

三日おくれの 便りをのせて
船が行く行く 波浮港
いくら好きでも あなたは遠い
波の彼方へ 去ったきり
あんこ便りは あんこ便りは
あゝ 片便り


言わずと知れた都はるみにとって初めてのヒット曲。
この「アンコ」とは甘い「あんこ」の事では無く、
伊豆大島の言葉で元来は目上の女性を指し、
「お姉さん」の訛った方言らしい。

前回「神様のあんこ」に挑戦して、
初めてにしてはそれなりのモノが出来て、
気を良くして更なる頂上を目指す事にした。
いつもながら単純で能天気な男である( ´艸`)。
ここで味の決め手の「小豆」の問題点について。。。


最近気になったイオンで販売されていた偽装アサリ。
中国産を熊本県産表示したアサリは随分前から取り扱われ、
以前は一旦熊本海域で育てて出荷していたが、
近年はその行為もなされず、中国から入荷した袋ごと出荷、
そして店頭に並べられていた。中国産のまんまや!
いつ頃から偽装行為がなされるようになったのだろう。
北海道の食肉会社・ミートホープの食品偽装から始まり、
あの名店の船場吉兆の2008年偽造、ウナギ、赤福、
この京都でも創業100年を超える老舗ベーカリー「進々堂」が、
業務用冷凍パンの賞味期限を偽装、忘れていたが2013年には
あの京都吉兆でも食品衛生法で認められていない、
結着剤を使ったブロック肉を使用したローストビーフ販売。
一億円もにする魯山人の大鉢を自慢する前に、
最低限の食品管理だけはやって頂きたい。
どんなけ儲けたいねん、ぷんぷん!
信頼していた吉兆、進々堂、イオン等のブランド力は、
今日の日本の食品事情を考えると、
何の信頼の裏付けにならない事を証明して見せた。


あんこの原材料である小豆の国内自給率は年々低下し、
おそらく現在は50%を切っていると思われる。
しかしスーパーやディスカウントで売られている小豆に
中国産と表示された商品は見当たらない?
中国産は敬遠されるので、当然の扱わないし、
しかしメーカー側が偽装していたら手立てがない。

と言っても日本の食料自給率を考えると、
安い中国産抜きで食生活をするのは、現状の日本ではもはや不可能。
例えば中国は鰻の養殖は世界一だが、短期間で育ったのに、
異常に太った肉厚はどう考えても、
成長促進剤の類が投与されている疑いがある。
もちろんスーパーなのでは表示が義務付けられているが?
しかし鰻専門店では疑う余地も無く国産が一般的で、
まさか中国産を扱っているとは誰しも思っていない。
ところが随分前に関西では超有名鰻屋で、
どう考えても中国産と思われるウナギを食した事がある。
鰻本来の味がしない、ともかく皮がゴムみたいに固かった。
二度と行かないと決めたが、いつの間にか自分の生活レベルでは、
おいそれと鰻屋で鰻を食べられなくなっていた( ´艸`)。


この前の小豆も北海道産と表示していたが、果たして?
そこで今回は正真正銘の北海道産の求めて、
信頼おける販売店イカリスーパーで購入する事にした。
それと最後の砦での、自分の目を頼りにする。



今回は小豆のワンランク上の大納言を使用するつもりでいた。
何種類が並んでいたが、最も高いのは十勝産では無く、
丹波産の大納言で通常の小豆の5倍、これは手が出ず、
京都の創業文久二年「北尾」の北海道産の大納言。
通常クラスの3倍程度だが、見た感じ色艶が良いので決定。

前回は僅かのネットの「あんこの神様」情報で初挑戦したが、
やってみて全く難しくなく、市販のあんこより美味しく、
はるかに安くつく事が分かった。


材料
小豆(大納言):300g
グラニュー糖:220g(一般的には小豆と同量の300g)
出来れば国産の和三盆を使いたかったが、
一般の砂糖の約10倍、日本産の良い製品は既に遥か々彼方!
どこまで行くねん( ´艸`)。

①小豆はボウルに入れて、熱湯を加えて小豆を熱湯で洗い、豆殺しをする。
普通に渋切りをすると、小豆の風味まで飛んでしまうのを防げる。
(アク取りをする必要が無くなる)

 



②鍋に小豆を入れて60分を目安に煮る。
前回はこの時間が短かったが、今回は豆の状態を確かめながら煮る。
通常は小豆の皮が破れないように煮るが、あえて割ってへそ外しをする。
(豆の白いところが取れて、雑味が取れる)
しかしこれについては取れたかどうかは確認しずらい。

③煮汁を切った小豆を鍋に入れて、
豆の上1個分浸るくらいの煮汁があるようにして煮る。
5分煮込んだら5分蒸らす。

④キッチンペーパー等で受けて5分待って、水気を切る。

⑤グラニュー糖(110g)を半分、直接かけるて和える。

⑥ある程度なじんだら、残り(110g)も加えてなじませれば完成。


完成品がこれ、味は言うまでも無く、
甘ったるさもなく、美味しいあんこ様様。

 


あんこの神様は程遠いモノの
あんこの天邪鬼位には、なれそうな気がする( ´艸`)


最後の趣味と思っていた陶芸は、又遠くなるが、
ちりめん山椒、あんこ、その次と言えば、
ドラえもんの好物どら焼きでしょう!

どら焼きは京都より東京の方が名店が多い。
全く詳しくは無いが、亀十と草月は何となく知っている。
京都の和菓子屋は皮を均一に綺麗に仕上げるが、
この2軒の皮はどこか斑、特に草月の「黒松」は寅柄みたい。
食べた事無い者にはとても美味しいそうに映るので、
出来ればこのような焼き上がりにならないかと、
またまた無謀な挑戦を試みる事に。。。

<どら焼きの皮>
▼材料(4個分8枚)
・薄力粉 … 50g
・重曹… 小さじ1/2(0.7g)
・卵 … 1個
・砂糖 … 45g
・ハチミツ … 5g
・みりん … 小さじ1(3g)
・水 … 25cc

<その他>
・サラダ油:適量

これは一般的などら焼きの皮のレシピを参考。

①ボウルに全卵を入れ、ホイッパーでコシを切るようにほぐす。

②砂糖を加え混ぜる。砂糖が溶けたら、はちみつ、みりんを加えて混ぜる。

③重曹に微量の水を加え、ボウルに入れる。

④薄力粉をふるい入れ、ホイッパーで混ぜ合わせる。
生地が滑らかになるまで混ぜておく。

ラップをして生地を30分ほど休ませる。

生地を焼く
①フライパン(160~200℃)を十分に熱し、サラダ油を塗る。

②油を塗ってからも、もう一度よく温める。

③油が温まったら、さじで生地をすくい、一点に落とす。

④表面に気泡が現れたら、ヘラで一気に返す。

⑤裏面も焼き、焼けたら巻きす等に乗せ粗熱を取る。



形は歪だが、焼き目が斑模様になっている。
偶然?初めてで想像していたものを作ってしまうとは!






どら焼きとしての味は言うまでも無く合格点。
あんこは甘くないが、自己評価は甘い( ´艸`)。

 


初めての挑戦でほぼ到達点に達するとは、
やはり道を間違ってしまったようだ。