日本製白物家電が世界で売れなくなって久しい。
これは技術の流出もあるが、
世界の消費者の動向を見誤ってきた事に尽きる。
炊飯器自体は日本独特の進化をしているのだが、
高度な炊き方が出来るモノは8万円もする炊飯器もある。

炊飯器でこのレベルを購入される方は極一部で、
一般的には2万円から4万円がクラスが多いと思われる。
それでもこのクラスの炊飯器でも差別化を図るために、
色んな技術を盛り込んで、
それ相当の開発費が商品に上乗せされる事になる。

そこで家電メーカーでは無いが、
アイリスオーヤマ製の電化製品が
韓国製品と競争できる価格帯で商品を販売している。
試しに一万円前後の炊飯器を買ってみる。
複雑の仕様では無いが、炊き方次第で
今まで使っていた4万円クラスの炊き上がりをする。

これは冷蔵庫、洗濯機、空調、電子レンジ然りで、
白物家電では無いが、液晶テレビを見ると分かりやすい。
日本製のテレビは10年以上前は世界の上位を占めていたが、
現在は1位サムスン(韓国)、2位LGエレクトロニクス(韓国)、
3位TCL集団(中国)、4位ハイセンス(中国)、
ようやく5位ソニー、これは2019年のデーターなので、
2022年はおそらく日本メーカーの名前は消えているのでは?

それでも日本メーカーは高度な画質を求めて、
8Kテレビ、16Kテレビの高額な製品を開発している。
そこにはどのような消費者が存在するのだろう( ´艸`)。

最近ではNYで見かける車が日本製から韓国製に置き換わり、
エンタメ界も韓国人の活躍が注目されようとしている。
こんなことは世の流れでどうでも良いのだが、
日本のエンタメ界は概ねジャニーズ系、AKB系、坂系、EXILE系を、
お笑い系が纏める、お手盛り様芸能界に変容しつつある。
これは純粋な日本オリジナルなのか?それともガラパゴス化なのか?
勿論これを何百年と続けられれば歌舞伎のようになる可能性もあるが、
そんなぬるい平和な時代感が今日の世界で通じる状況でもない。


すでにガラパゴス化している
京都の天邪鬼がお届けするちりめん山椒奮闘記。

今回は避けてきた白物ちりめん山椒に挑戦?
6年前にちりめん山椒作りに目覚めた頃、
巷ではインバウンド、京都観光が空前のブームとなり、
京都の名前が付けば何でも売れる、異常な事態となっていた。
京都通の土産として「ちりめん山椒」が注目度が高かった。
究極の「ちりめん山椒」を作ろうとしていたので、
定番から評判の良い「ちりめん山椒」を物色して、
それなりの自分の目標とするちりめん山椒像を作り上げていた。


その中で他県民の間で取り沙汰されていた、
ほぼ醤油の色が付いていない白っぽい「ちりめん山椒」。
白だしを使っているのだが、
見た目にも上品で所謂、雅な感じはするのだが、
やはり香りも無く、ご飯のお供には失格だと思っていた。


実際京都人に人気の定番は色も味も濃く、香ばしい。
上品さは京都に対する誤解、錯覚みたいなもので、
よく言われるように京都人はこってりスープの天下一品、
真っ黒な鶏がらスープの新福菜館、餃子の王将の中華三昧。
私の好きな「いもぼう」のえびいもと棒だらは、
味がよく染み込んだ濃厚な味付け、
三嶋亭のザラメを使った甘辛いすき焼き等、
他県民より日常は結構こってり系で濃厚な食生活を送っている。
更にパンの消費量は日本一、
随分前から朝食は完全に西洋化している。

だから白だしを使った「ちりめん山椒」は、
他県民が京都の勝手なイメージも求めるモノとして、
邪道と思い避けていた。

ところがこの前ようやく到達点の
出汁を使わずほぼ醤油ベースの「ちりめん山椒」を完成させ、
ひと段落していたのだが、そうなると目標が無くなり、
あれだけ嫌っていた白だしにも何らかの希望を見出せないかと、
白だしに挑戦する事にした。何と言う、たわけた天邪鬼!


本当の話、実は4年前に白だしを一度だけ使った事があった。
結局香りがしないのはやはりダメと思い、それきりだった。



今回はヒガシマル白だし(京風割烹)を使用。
醤油は入れるつもりは無かったが、
嗅いで見るとやはり香りがしないので、
白だしの半分の量を入れてみた。

ちりめん85g
酒40㏄
白だし(ヒガシマル)20㏄
濃口醤油(ikariオリジナル)10㏄
本みりん(九重櫻)15㏄
黒酢10㏄



巷の白系には及ばないが、
作ってきた中ではかなり薄目。







味は意外といける!
食べず嫌いは一生の恥( ´艸`)



今回は良いちりめんじゃこが入手できた事もあって、
じゃこが生き生きとしていた。
京都の中央卸売市場なら100g単価千円以上しそうなものが、
意外な場所で85g550円程度で買えた。


白だしの挑戦が始まったばかり。
白だしで一番人気のヤマキ製、創味の白だし等、
気になる白だしは結構ありそう。
又、時間が掛かりそうだが、売り物ではないので、
焦らず究極の白だしの「ちりめん山椒」を目指す( ´艸`)