私は初詣をしない主義、
これは言い過ぎかもしれないが、ブログを始めて彼是5年。
年間100近い寺社を参拝しているので、
敢えて初詣をする必要がない( ´艸`)。

更に遡ると無神論者だった幼少の時、
周りの人達が拝殿前でお賽銭を投げ入れ、鈴を鳴らし、
二拝二拍手一拝し願い事を唱える。

こんな簡単な行為で願いが叶うのなら、
科学も政治も学校教育も要らない、とも思っていた。
初詣の大々的な風習は明治以降、東西の鉄道会社が
利用者の確保、それに伴う土地開発、経済発展、
比較的新しく成立してきた商業的行事なので、
世の中に逆行してきたモノにとっては、
余計に初詣を敬遠するようになっていった。
それに混雑が嫌いだった事もあるが、
若い時に徹底的に疎遠だった寺社。
そのしわ寄せが今になってやってきているのか、

今年の初詣は京都御所?

京都の歴史ある寺社の重厚な建築物は

どこか威圧的でハッキリ言って、二十歳代は嫌いだった。
それでも身近な京町屋、桂離宮、茶室は別格で、
京都御所の芝生は私が最も落ち着きを見出した場所である。
今は京都御苑と総称しているが、
この時は地元の友人は全体の敷地を御所と呼んでいた。
出水付近の芝生は格好の昼寝の場所として、
又、夢を語り、淡い恋もした。
私にとってはある意味、御所は聖地。



その御所で1月5日から10日まで、
干支「寅」にちなんだ屏風「墨画龍虎」を特別公開。
拝観口を入って直ぐにその建物があった。





京都御所は何度も火災に見舞われており、
嘉永7(1854)年の大火でほぼ全焼し、
大半の御殿や調度品が失われたが、この屏風は被害を免れ、
今回の左右そろっての公開は初めての事。



屏風は左右一対で、それぞれ高さ約182センチ、横約370センチ。







江戸時代中期に活躍した絵師・鶴沢探鯨の作。



右隻に渦巻く雲の間から姿を現す巨大な龍、







左隻には龍に驚き、
警戒する2頭の虎の様子が墨で描かれている。

 


親子?











この場所には何度も伺っているが、
初詣としては初めて!

 

 

 

 

 

 

 





当時の建築様式の最高峰で最も格式高い紫宸殿。

 

 

 

 

 

 







市内の有名寺社の参拝客が多いが、流石にこちらは閑散。












この日は妙に金具のこの色が気になり、












普通は鉄のさびは焦げ茶色だが、
紫宸殿周りの金具はこの様に朱色がかった茶褐色。






この後、小御所、御学問所東側の御池庭、

 


その続きで御内庭を観覧し、御常御殿の南側の紅白の梅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



もちろんまだまだ先になるが、
三月には甘い香りを漂わせ綻ぶことになる。











まだコメ粒ほど。。。

 

 

 

 




紅梅の蕾はもっと小さい。。。

 



早待ち遠しい!






京都御苑は出水、近衛邸跡の糸桜は有名で、
開花時期は多くの方が集っているが、
御所内のこんな所にも枝垂れ桜があったとは!



憶えておいてこちらの糸桜も是非撮影してみよう!







御所の拝観口を出ると、
向かいに大きな木に白玉の様な実?



確か以前も目撃をして名前を憶えたはずなのに、
名前が一向に出てこない!
インターネットのお陰でこの年でも新しい事を色々覚えるが、
確実にその倍以上忘れてしまうので、
結局は健忘症候群に限りなく近づきつつある( ´艸`)。

 

 

 

 






昨日は思いのほか寒く、
カメラのシャッターを押す手がかじかんで、
新しく出来ていた中立売休憩所で暖を取ってから帰宅。