寺社の今年最後の撮影。
締めくくりはやはり上賀茂神社。



この数ヶ月か数年、
一ノ鳥居の入り口付近が大々的に工事がなされている。





流れ的には大絵馬の紹介をしたい所だが、
上賀茂神社には下鴨神社、松尾大社、
北野天満宮の様な大絵馬は存在しない。



細殿前の神山(こうやま)を象って盛られた立砂(たてずな)。





陰陽道の一対に習って、
立砂の先端には右は二葉、左は三葉の松葉が挿してある。



例年かどうかは分からないが、
額入りの一対の絵馬で奉納されている。










上賀茂神社の神紋、
フタバアオイで叫ぶ阿の寅、










同じくフタバアオイで睨む吽の寅。





手水舎は「神山湧水」が使われていたそうだが、
2007年より地下30mの井戸水を利用している。
市民団体「上賀茂と森と緑の保存会」により井戸が掘られ、
飲用水としての水質検査にも合格している。



清らかな水に玉石、この葉はフタバアオイ?











楼門、玉橋、楼門は透廊を通し神山を遥拝する。











中門には古くから宝船(蓬莱船)が吊るされ、
新年より節分までは参拝者が仰ぎ見る。






渉渓園に聳え立つスダジイの巨木の前で、
年の頃は50歳前後ご婦人が起立し柏手を打っていた。



本職の男性宮司のようなその柏手は、
この周りの神の宿る数体の石やご神木にその後も響き渡り、
この年が無事に過ごせた事のお礼をしているようだった。


紅葉の時期から京都に観光客が戻ってきている。
オミクロン株の推移は気になるが、
もしこれが人工物でなく自然発生的なウイルスならば、
一、二年で毒性は弱体化し、
インフルエンザ化すると言われているのは知っていた。

 


それでも日本が諸外国に比べてコロナ感染者は少ないのは、
衛生管理、マスクの徹底が功を博していると思われるので、
年末年始も気が緩む事が無いようにお願い申し上げます。
兎も角京都の新しい年の門出は用意万端に整っているようだ。