カナダの事は殆ど知らないが、
アメリカ合衆国と北極に挟まれた極寒の地で、
それとニール・ヤングとジョニ・ミッチェルの誕生地。
お恥ずかしいが、それ位の知識しかない。

そのカナダが記録的な寒波に見舞われている。
マイナス51.5度、想像も出来ないが
肌を露出すると即凍傷になるらしい。

京都は元々関西圏では「底冷え」する土地柄として知られていて、
二十歳にやってきた時には、これが京都の「底冷え」かと、
色んな意味で脅威を感じた( ´艸`)。

ところがこの数年、
不思議な事にこの「底冷え」を感じなくなっている。
地球温暖化のせいもあるるが、雪も昔ほど降らなくなっている。
勿論、海洋、大気の流れは大きな変動を余儀なくされているので、
いつ大雪が京都市内を襲うかもしれないし、
そうなるとこんな悠長な事は言っていられない。

僅かばかりの積雪の戯れにお付き合いの程。



真如堂南隣の金戒光明寺境内は、
昨日の積雪ぐらいでは思うような雪景色は望めない。






それでも多くの塔頭寺院の山門からは、
参道の植木に積もった雪がそれなりの景色を見せてくれていた。



但し、金戒光明寺の塔頭の殆どが未公開寺院で、
唯一、山門から中門まで入る事が可能な栄摂院(えいしょういん)。











奥中門の楓はすっかり葉を落として、
今はそれを求めて訪れる人は勿論いない。







私もこの時期に訪れるのは初めて?



中門付近で人の動きが?
朝早くどなたかと目を凝らすと、
こんな時でも参道周りを掃除するお婆さんが一人。

 

 

 

 

 

 






南天が一輪挿しの様に植わっていた。


金戒光明寺の塔頭寺院は
どこの塔頭よりも手入れが行き届いていると感じていたが、
やはりこういう事の積み重ねが古くても新鮮、
これが京都の愛される理由の一つで、底力なのか?


自分でもビックリするぐらいの大声で
「お早うございます!」とお婆さんに掛けてしまった( ´艸`)。



隠れた紅葉の名所で観る、
雪と南天の葉と実の赤はスペシャルだ。

 

 

 




先ほどの一輪挿しの南天の前方には、
20センチほどのお地蔵さまが赤いべべを着せてもらって、

 


世間の混乱をよそに穏やかな眼差し、
底冷えは無くとも底力は健在?と思いたい。