一気に寒くなるかと思っていたら、
昨日も今日も気持ちが良くなる程暖かかった。
年末のルーティンは別に気にしていなかったが、
そう言えば、昔は決まって錦市場に買い出しに行っていた。
そんな錦市場はインバウンド効果もあって終始混雑気味になり、
そんな時分から行かなくなり久しい。
ブログを始めてからは晩秋の京都を見届ける意味で、
糺の森、そして真如堂赤門の楓を最終の締めにしている。
これは年末のルーティンと言っても良さそうだ。
真如堂の紅葉は11月中旬から始まる。
三重塔周り、本堂の両側、参道、本堂裏に移行し
どこの紅葉スポットよりも長く
そして赤門の楓が狂ったかの様に紅くなり、
最終を迎える。
ところがそれ以前は写真に撮るのも躊躇するぐらい、
汚く、何とも言えない複雑な色になる。
どす黒い緑、どす黒い赤、言うなればどどめ色( ´艸`)。
それが三週間前後にこのように変わる、
まるで蛹から蝶にメタモルフォーシスするように、
不思議だ!
だからそれまで赤門の楓を撮る事は無いが、
この時だけは失った恋人の面影を探すようにシャッターを押す。
そのかわり境内は寂しさが一層増し、当たり前の晩秋景色。
今年は本堂裏の紅葉には立ち会う事が出来なかった。
最近発見した本堂と方丈の渡り廊下からの一望。
観光客が多い時は落ち着いて鑑賞する事は出来にくいが、
これ位の状況だと、僅かだが新しい発見もある。
手水舎には紅白の椿が添えられていた。
新しい寅さんを迎えたいものだ。