もう一ヵ月も前に広沢池のサギを写真に捉えていた。
大したもの無いのでほったらかしにしていたが、
今の京都、これって取り上げるものがホントに無いので、
仕方が無くご登場して頂いた。

 



夕暮れ時に池中の竹柵に佇むサギは物悲しいものがある。
止めなくさざ波が波打ち、万華鏡の光を放つとも。。。



これも随分と前の話だが、
シラスウナギの闇取引にヤクザが関与しているらしい。
ワシントン条約で絶滅危惧種指定にされた直後、
その価格は1キロ300万円の大台を突破し、銀の価格と並んだ。
平成29年にはついに427万円を超え、金の価格を超えた。
この頃からシラスウナギの密流通にも暴力団が関与しだしたらしい。
ヤクザ=暴力団=反社会的集団の構図が成り立ち久しいが、
増々持ってこの組織の生業が闇の中でしか成立しなくなりそうだ。



元々この組織、ヤクザとは○○組に代表されるもので、
任侠の国定忠治、清水次郎長から引き継がれていると思うが、
「義理と人情」の精神を尊ぶ人として、
かつては日本人男性のスーパーヒーローだった時もある。
もちろん高倉健の事であるが、東映の任侠映画がヒットしている時、
私は尼崎でこんなカッコいいヤクザは現実にはいないと知っていたので、
当時の周り男性に大人気だったヤクザ映画は全く興味なかったが、
ブームが過ぎ去り、正月の深夜映画で高倉健の映画を初めて観て、
高倉健が演じるヤクザは実にストイックでカッコいいと思った。

 

 



京都で伝説的に語られる会津小鉄だが、
関西では山口組三代目組長の田岡一雄となる。
昭和の興業は殆どヤクザが仕切っていた。
プロレス、演芸、歌謡ショー等、
美空ひばりとの親交は有名であるが、
暴力団組員の弟がきっかけとなり、
美空ひばりと山口組三代目組長の関係も更に問題視され、
全国の公会堂や市民ホールの使用拒否、
17回出場、10年連続で大トリを務めていた紅白歌の出場を辞退。
にもかかわらず、
美空ひばりは彼との関係性を頑なに崩そうとはしなかった。

お金や人気より義理を大切にしていた大歌手である。





私の四つ上の姉は中学卒業と同時に家出。
数年後戻ってきた時には朝鮮人青年との結婚の許しを得る為だった。
当時の尼崎の朝鮮人に対する差別意識は尋常では無かった。
母親は猛反対で、その阻止に4っつ上の次男の頼み込み、
次男の奥さんの父親は大阪の住吉でヤクザの組長だったので、
婚姻は母親の思惑通り破棄されたが、無事ほとぼりが冷める事を考えて、
姉は組の預かりとなり、一年近く住み込みでお手伝いをしていた。
一度だけ挨拶とお礼をする為に住吉の親分宅に伺った事があった。
母親と組長は込み入った話で時間が掛かりそうだった。





二つ上の姉と私が居心地悪そうにしていると察したのか
親分は若い衆に、近くの会館の演芸ショーに案内するように命じた。
もちろん組の興行なので顔パスである。
そこで演じられていたのはちょうど漫才だった。
正司敏江・玲児など、トリはチャンバラトリオだった。
前半では歌手やマジシャンも出演していたようだが、
全く知らない人達だった。
その当時、ヤクザの職業はもう一つピンとこなかったが、
こんな笑いやエンターテイメントの様な
社会的な仕事をしているのに少し驚いたものだ。
半世紀ほどでヤクザのまともの生業は全て没収された感がある。
生き残る道は反社会的なモノしか。。。



前に住んでいた自宅はヤクザの事務所が近くにあった。
物騒な雰囲気は全く無かったが、発砲騒ぎがあった。
実際の拳銃の音はオモチャみたいな乾いた破裂音だ。
映画のように重厚な音では無い( ´艸`)。

そんな組事務所もいつの間にかラーメン屋に変わっていた。
噂では組長の息子が堅気の道を選択したらしい。


社会的マイノリティのヤクザが
生き残るのはやはりこれからドンドン難しくなる。



更に闇に沈んでいくのか、
不安定の竹竿を恐る恐る、堅気の生業に希望を見出すのか?
当事者でもないのにいい加減な事を言って、申し訳ない。







ようやく無事に辿り着いたようだ。



竹竿と思っていたが、頑丈な鉄パイプみたいだ。
またいい加減な事ばかり言っている( ´艸`)。












今年は北嵯峨野のコスモスは撮影出来なかったが、
広沢池のキバナコスモスがそよ風に揺れていた。











沈みゆく 広沢池 竦むサギ

背中で泣いてる 唐獅子牡丹