先日突然、音信不通だった友人から連絡が入り、
ある大事なモノを頂く為に京都を三日ほど離れていた。
場所は詳しくは言えないが、日本海のとある県境、
もちろん宿泊先は友人宅で食事も付いていた( ´艸`)。


二日目の夕方、食事まで時間があるので近所を散策。
ついでに写真も撮ってみようと思っていた。

 



周りはどこにでもある長閑な田舎風景。
どこか京都の北嵯峨野の田園地帯を思わす。












遠くにシラサギが突っ立ている。







稲の生長が三層にハッキリ分かれている。



あぜ道にはヒガンバナとシラサギ。

 



都会を離れて遠出をすると、
日本は山と森林に覆われ、その上海に囲まれ、
山と海と大地の恵みを授かる類稀なる国だと改めて確認する。
以前はスギ、ヒノキの植林に莫大なる援助金を出して置いて、
低価格の輸入材が入って来ると、
何ら対策もせず日本の林業を守らず、
昭和30年には約50万人もいた林業従事者は平成27年には約5万人。
伐採されないスギは新たな土砂災害の一因にもなっている。
大量の材木が眠っているのに、森林破壊に繋がる安い輸入材に頼る。
養殖魚もしかりでノルウェー、ペルー、鰻は中国、エビはベトナム。
日本の技術力と勤勉さと自然観を持ってして、
国家戦略的にシステムを構築すれば、
世界をリードする産業を生み出す事が可能なのに。。。。



河川、海洋、森林、大地の自然に未来の解決策が眠っているが、
自民党総裁選出馬の先生方はうわの空。
この資源を生かさずして何を生かす!
以前から同じ事を繰り返しているが、
自民党の顔だけのすげ替えで何も変わらないのは、
メディアも百も承知なのに同じ報道ばかりをする。。
少し前に自民党内からも派閥政治脱却の声が出ていたが、
改善される事は一切無く、増々酷くなる一方。
清水が流れ込まない池は澱み、悪臭を放ち、いずれ腐る。
田中角栄の列島改造論が彼の失脚と共に非難の対象となったが、
今も根強く残る土建国家体質。
京都の町中も終わる事の無い道路工事が続けられている。


私が辺りを撮影していると地元の方が、
この先に沢山の彼岸花が咲いていると教えてくれた。



個人的に彼岸花はあまり好きな花では無いが、
まだまだ夕食には時間があるので、取りあえず。。。












川の土手の両サイドの繁殖している。













右手は地元の工場の敷地。













私が彼岸花をあまり好きでない理由は、
血のような真っ赤な色と各地に伝わる縁起の悪い名前による。












それと彼岸花を綺麗に撮れない、
自身のカメラの腕の悪さにもよる( ´艸`)。

 

 

 

 

 








しかし最近はその固定概念、偏見が壊れつつある。
それはいつも拝見している二人の写真家による。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



一人は私より15歳もご高齢なのに、
人を寄せつかない山奥、渓谷、池の畔に咲く彼岸花を撮影。




それは私の様な軟弱な、なんちゃってカメラマンでは、
到底撮る事の出来ない美しい彼岸花が映りだされる。
ある時は夕日に浮かぶ彼岸花、朝日に輝く彼岸花、
そして極めつけは月光に漂う彼岸花。

 



時には自身の理想の情景を捉える為に、
氷点下の山中に車中泊。
一切の報酬を求めず、理想を求めて。。。。

もう一人の写真家は私より恐らく二回り以上お若い方。
福岡県の糸島在住の写真家。
インパクトある写真を多く撮影されているが、
二年ほど前に自身の理想の情景として、
竹林と彼岸花の新天地を作る事を決意、
何度か災害に遭いつつも、
独りで誠に地道な作業をなさっている。
多くの人がその完成を楽しみに待っているようだ。



そんな美に純粋なお二人のお陰で、
ようやく彼岸花を素直に観れるようになっている。







それにしても、こんな大量に咲いている彼岸花の群生は、
一度も京都では観た事も無かった。名付けてヒガンバナロード?




それはまるであの世に繋がる花道!
せっかくいい話で纏めようと思っていたのに、
いつまで経っても治らぬクセの強い天邪鬼である( ´艸`)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ススキが初秋の風に揺れる!






一時間半の夕食前の散策は元の場所。
酪農家の牛舎からモ~、モ~、
牛が鳴くから友人宅に帰る事に相成り。



紹介の二人の写真家のブログは、
了解を得ていないのでリンクは貼れませんが、
どうしても見てみたい方は下記のワードで検索して下さい。
ご高齢の写真家、「85歳 車中泊」
糸島の写真家、「糸島☆photographer」多分辿り着ける筈。