先日の連休時、
鷹峯界隈の三箇寺の閑散とした近況を報告したが、
その他の観光地は少しは賑わっていたようだ。

今宮神社東参道の二軒の『あぶり餅』屋も、
久しぶりに活況を呈していたみたいだ。



右側が『かざりや』、
左側が『一文字屋和輔』、通称『一和』。











何かと老舗の多い京都だが、
『かざりや』は江戸時代創業400年の歴史を持つ。












一方『一和』は平安時代創業で1000年以上の歴史。
なんと日本最古の和菓子屋さんになるそうだ。





京都の老舗には数々の争いが残っている。
「井筒」と「聖護院」の「八ツ橋」を巡る訴訟騒ぎ、
円山公園の京名物「いもぼう」の平野家本店と平野家本家。
「日本一の鰻」の看板で有名な「逢坂山かねよ」と「京極かねよ」。
最近では一澤帆布の相続トラブル。



ここにも私が知った40年以上前には、
参道客の熾烈な争奪戦を目撃した事があった。
もちろん露骨な表面的な争いはしないが、
それがより一層京都的な裏表を垣間見た感じがした。




そんな諍いは先代のお婆さんと共に消滅し、
今では笑い話として伝えられる位で、
お互いに共存共栄の精神で商いをなさっているようだ。



江戸、平安時代の風情が垣間見る事が出来るこの光景は、
これからも永く残されて行くのは、
人の生活を豊かにするのは間違いないだろう。