私の一日はインターネットのニュースに触れる事から始まる。
江川紹子の名前が挙がっていた。
彼女の名前を知ったのはオウム真理教の事件の時だった。
物おじせず冷静沈着に果敢に真相を追求する姿勢は、
男性ジャーナリストには見られない、捨て身の姿勢だった。
死に損ないの日本のジャーナリズムに活を入れ、頼もしくも、
棘の道を進もうとする女史に陰でエールを贈っていた。

そんな江川氏が菅首相の自民党総裁選不出馬を受けて、
それまで菅政権を後押ししてきた
安倍前首相らの関係閣僚は無視する中、
小泉進次郎環境相だけが報道陣に
--「国民の皆さんのご批判もその通りのことはいっぱいある。
だけど、菅総理じゃなきゃできなかったことが
多かったことは間違いない」と語り、
右目から大粒の涙をこぼした。--

江川氏はツイッターでそんな菅首相に同情と、
涙を浮かべた進次郎氏に対して、
「甘いかもしれないけど、人としての振る舞いと言う点で、
ちょっと見直した」と綴ったらしい。

「甘い」と前置きはしているが、
ジャーナリストとしては実に「甘~い」
茶番劇と思われる繰り返されてきた自民党の総裁選。
政治専門でなくとも、現在の日本の国力の低下、
限界集落、寂れゆく地方都市、過疎化が進む日本の各地、
コントールが出来ていない農業、漁業。林業行政、
いわゆる飼い殺し的政策。
無意識のアナーキズムが加速する全世代。
これらの無作為の国家形成を容認してきたのは、
大きくは日本独特の世襲議員が要因だった事は、
政治専門ジャーナリストでなくとも分かるはず。
それとも1958年生まれで62歳となった女史、
年相応に涙もろくなった証?
嫌それは無い、私より8歳もお若い( ´艸`)。


前回、真如堂の紅葉と萩について触れたが、
実は真如堂の萩で最も早く開花するのは、
入り口の通りに面した箇所だ。



咲き出した彼方に赤門が覗いている。













そしてその横には紫式部の黄緑から白、
紫の色の変化が読み取れる。












結構な紫である!









通りを北に進むとドンツキは萩の霊場・迎称寺。



こちらの萩は例年9月下旬が見頃なので、今はまだまだ?








と思いながら目を凝らして見ると、

 


僅かに白い萩を発見!








ここではピンクの萩の前に白い萩が見頃を迎える。

 


そして陽の当たる場所から咲き出す。







ピンクの萩が咲き誇る頃、
朽ちかけた土塀の萩は一層愛おしく、
何とも切ない風情が漂う。

 



もう少し先の事だが。。。


最近桂離宮を探る為に、
苦手な古典の源氏物語を探っている。
源氏物語第四帖に登場する夕顔。
源氏17歳夏から10月、惟光の母親でもある乳母の見舞いの折、
隣の垣根に咲く夕顔の花に目を留めた事から始まる逢瀬。
夕顔の素性が分からぬままの恋は儚い結末を迎える。

平安時代、ユウガオは市井で見かける、
何でもないポピュラーな花のように描かれているので、
今でも近所の庭先で咲いててもよさそう。
ところが5年以上も京都の町中を撮影していても、
ユウガオを見た事が無かった。
調べてみたが、やはりそれらしき情報は得られず諦めていた。

夕方に開いた花は翌日の午前中にしぼんでしまうので、
人の目に触れない?



迎称寺の近くの壁伝い。
これはまさかユウガオ?












調べてみると、どうも葉の形状も花弁もかなり違う、残念!













既に5時半を回っているので家路を急ぎ、
迎称寺西の吉田神社方面を目指す。







まさか!



朽ちかけた山門の石碑の小さい白い花?








花弁は似ているが雌しべも葉も明らかにユウガオとは違う!

 


今年は無理だが、来年の夏はユウガオ探しの散策になりそうだ。


これから先、
世襲議員プリンスの首相争いが取り沙汰され、
何かと世間、マスコミを賑やかせそうだが、
これは自民党の単なるお家騒動で、
これだけ多くの問題を抱えている日本国に取っては、
メディアで取り上げる時間、労力の余裕はない筈だが、
来年以降も同じ事を繰り返す事になるのか?