全国的に天候不順が続いている。
夏場は陽射しの強さで撮影に行かない事はあったが、
急な雨、ゲリラ豪雨を気にして出掛けられないのは初めてだ。


前線は梅雨前線、秋雨前線は昔から聞くが、
この夏の盛りに停滞する前線は半世紀以上記憶に無い。
名付けるとしたらやはり夏雨前線?味が無い!
グリーンランドを覆う氷床の最高地点3216mで、
観測史上初めて雪でなく雨が降ったらしい。
コロナ禍で出歩くのがままならないが日が続く中、
更に心配事が増える。

こんな状況の中でも、
この一年半お世話になっているのが近くの中央図書館。

 


緊急事態宣言時は予約でしか借りる事が出来ないが、
今日も前を通ると小さな花が咲き出して咲いていた。

 

 

 

 

 



ホントに小さな、5~10ミリほどの花弁が上品な紫。

 


勿論、花の名前に疎い吾輩には分からない( ´艸`)。

中央図書館だけの蔵書数は367,621だが、
市内20箇所の図書館と連動して取り寄せできるので、
重複を省いても合計の蔵書数はとんでもない数になる。
その上マニアックなDVDも扱っているので、
Amazonprimeのお世話にならなくても、十分楽しめる。


この日の返却はNHKが制作した「桂離宮」と
衣笠貞之助監督の「源氏物語 浮舟」(1957年、大映)
衣笠貞之助の「地獄門」は第7回カンヌ国際映画祭で
最高賞であるグランプリを取る程の名匠で、
1953年作の「地獄門」は数年前YouTubeで拝見して、
主演の京マチ子の圧倒的な妖艶さに驚いたものだ。
この作品は今でもYouTubeで公開されている筈。

 



「源氏物語 浮舟」は薫の君は長谷川一夫、浮舟は山本富士子、
何と言っても匂宮役で公家顔の市川雷蔵が登場している。
帝役に中村鴈治郎、その実の娘である中村玉緒が浮舟の侍女として登場。
この時の中村玉緒は本当に初々しく愛らしい。
あの勝新太郎が見初めるのが分かる( ´艸`)。


この一年半で作庭家・小堀遠州関係の書籍をよく借りている。
何と言っても桂離宮は小堀遠州作かどうかを、
一世紀近くもその真偽が取り沙汰されてきた名園。
どうしても気になり、真相を突き詰めたくなる程、

魅力的な庭園でもある。

と「源氏物語」?
これは桂離宮を調べていくと、
初代造営者の八条宮智仁親王が「源氏物語」から影響を受け、
そのイメージを具体化されたとも言われている。

若い時は海外の文学は好んで読んでいたが、
日本文学、ましてや古典などは一切目を通した事も無いし、
読んでみようと思った事も無い。

「源氏物語」の面白さを多くの人が語っているのは知っているが、
現代語訳でも大長編小説、極度の老眼鏡を掛けての読書は
ホントに疲れるので、出来れば映像でその周辺を探れないかと、
その前にも瀬戸内寂聴が「源氏物語」の全体像を解説した
DVDを観てその気になっている。
何時も乍ら横着な事を考えている( ´艸`)。