先日、紫陽花の撮影で智積院を訪れた際、
今まで一度も目にしなかったモノに遭遇した。
入り口の李朝王国風の阿吽の狛犬。
狛犬とは獅子や犬に似た日本の想像上の獣とされている。
獅子はライオンを基にしていて、一説には高麗犬説もあるらしいが、
日本の寺社仏閣は否定しているらしい。
右手の阿形の狛犬は何度か紹介しているが、
いかにも李朝風のデフォルメされているものの、
見ての通り獅子の面影は十分にある。
しかし左手の吽形の狛犬は、
どう見ても「となりのトトロ」の猫バス!
獅子の元はライオン、
ライオンはネコ科なのでこれは理にかなっているのか?
これが今まで一度も目にしなかったモノ?
ではない!もっと境内のはずれにあった。
現在境内はリニューアル工事がなされていて、
この白い壁面には宿坊智積院会館があったのだが、
その背後に新しく建設され、すでに完成している。
その入り口にあった飲食店「桔梗」の看板が残されていた。
これがリニューアルした宿坊智積院会館の全貌。
もちろんこれでも無い!
取りあえず入ってみる!
ゆったりとしたロビーの先に
新しく「桔梗」も営業再開しているみたいだ。
智積院会館のあった場所は現在も工事中で、
ここにも新しい施設が造られているようだ。
そして宿坊智積院会館東側の自然石が隆起する丘陵。
ブログを始めてから智積院の境内は、
もうすでに何十回も訪れ、知らない所はないと思っていたが、
このエリアは初めて、そしてこんな庭園があったとは。。。
驚き桃の木山椒の木( ´艸`)。
庭園名、作庭年代、作庭家を調べてみたが、
全く分からない?
智積院は元々紀伊国根来山の大伝法院の塔頭であった。
京都の地に境内を構えるのは近世以降。
豊臣家ゆかりの禅寺・祥雲寺の遺構を残すものの、
度重なる消失、変遷、改修を繰り返しながら
今日に至っていると思われる。
それを踏まえて従来の鐘楼周り、金堂前、
明王殿の庭園を眺めると一連の流れが存在する。
大書院東面の有料の千利休好み築山泉水庭は、
祥雲寺の遺構を継ぐものと思われるが、
その他の境内に点在する無料の庭園エリアはおそらく、
本堂、宸殿、講堂、明王殿の移動、改築された、
1949年~1990年に造営されたのでは?