先日蹴上のインクラインに行った際、
南禅寺の境内、水路閣を散歩して帰るつもりでいた。
ちょうど南禅寺の三門を通りかかった時、
いつもは人の気配を感じる天授庵の山門。
緊急事態宣言前であったが、いつになく静まり返っていた。
入るつもりはなかったが、もしかと思い。。。
この天授庵は何度か訪れているが、
人影のない庭園はやはり初めて。。。
方丈東庭はあくまでも直線的で
自然石は用いず切石を幾何学的にあしらっている。
時代を超越したモダン、簡潔な設計になっている。
この敷石、切石の配置組の発案は、
江戸幕府の茶人で庭園デザイナーの小堀遠州による。
いつもならこの縁側に座って休憩している人がいてるのだが。。。
方丈東庭をこんなにストレスを感じず撮影できるとは、
露地門を潜ると方丈東庭とは全く趣が異なる、
大小の池を持つ池泉回遊式庭園に繋がる。
庭園は書院に向かて作庭され、
東池、西池が中央部で細くつながり、
滝、出島などが配されている。
小さい方の東池には八ッ橋が架かっている。
僅かばかりだが、
最近お気に入りの石楠花が咲いていた。
書院南庭は鎌倉時代末~南北朝時代、
創建当時のものと言われているが
幾度か改修が行われていて詳しい作庭者は不明。
そして不思議な事に西池には年中睡蓮の葉が浮かんでいる。
白い花はまだまだ先に事だが、
何気なく眼をやると。。。
新緑が揺れる水面に錦鯉が睡蓮にランデブー。
錦鯉と連れ立って波間を漂う。。。
庭園観賞は静かに、やはりお一人様が良い( ´艸`)。
新緑が止めなく揺れ動き、
錦鯉を追いかけて池の中に漂う。。。
先ほど書院南庭に入る時に潜った露地門。
手前に透き通ったオレンジ色の若葉?
何故か、最近透き通った植物に興味を示す!
昔から、かもしれない?
結局この時に、拝観しているのは私独りであった。