十日前に嵐山に行った際、
天龍寺塔頭の宝厳院の前を通りかかった時、
白壁からせり出した新緑の輝きが目に飛び込んできた。
その時は時間が無かったので寄る事は出来なかったが、
今年の草花、樹木の生長は早いので、
少し早めに貴重な新緑の名所を回るつもりでいた。

やってきたのは4月の22日、
この時点で「まん延防止措置」が発令されていたので、
この大きな敷地には私以外に一組しか訪れていなかった。

 


現在は緊急事態宣言が発令されているので、
もっと閑散としているはず。








この少し前に上御霊神社のお堀のイチハツも撮影していたが、
すでに枯れ気味だったのでアップはしていない。なんでも早い( ´艸`)



ここにも僅かばかりのイチハツと山吹が咲いていた。








「獅子吼の庭」は室町時代の策彦周良禅師により作庭。
天龍寺の曹源池庭園と同じく、龍門瀑の表現が引き継がれている。



奥に須弥山を表す築山、
黒い石を敷き詰めた苦海、海に浮かぶ舟石、
彼岸に三尊石、左奥に龍門瀑が組まれている。











十日前の門前の看板には
石楠花が咲いていると書かれていたが。。。













所々に可憐な姿を披露していた。








シャクナゲを花を知ったのは鴨川源流にある
岩屋山志明院の山門に自生する石楠花。

 



その頃は検索で「石楠花の咲く頃」でヒットし、
美しい画像も知った。
映画のタイトルのようなキャッチフレーズだが、
今は何故かこのフレーズではヒットしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


それからしっとりとした、透き通るような花弁に魅了され、
志明院の石楠花を撮りたいと思い続けている。







ところが京都市北区と言っても、
険しい道の先にあるので、おいそれとは行けない。
又、綺麗に咲いているとは限らないので、用意周到が必要。

 

 

数年前に紅葉の時期に行った事はあるが、
そして昨年事前に出来る限りの情報を集めていたが、
コロナ感染の余波を受けて願いは叶わず、
そして今年はと思っていたが、
やはりそういう状況ではない。










この庭園の最も特徴の一つは大きな奇岩である。













碧岩?獅子岩?












もう一つは特徴のある垣根の数々。













茶人の名前による豊丸垣。













響岩?

 

 

 

 

 

 

 







少し新緑についてはフライング気味に来てしまったか?
もう少し遅めでも良かったような気もするが、
取りあえず街が自粛ムードになっているので、
この時期でよかったかも。。。

 

 

 

 



この出口付近の竹の小枝を下向きに重ねた垣根は
蓑に似ている事から蓑垣の名称があるが、

 


更に耐久力を増すために上部に屋根をつけ、
オリジナルの宝厳院垣と呼称されている。













楓は若葉が生える頃、極小の赤い花を咲かせる。
すでにその花を確認する事は出来ないが、
写真右上辺りに赤いブーメランのような羽が見える。
その中央に種を付け、風と共にクルクル飛来し、子孫を繋げる。
そしてフライング気味の楓がすでに紅葉していた。