久しぶりにパソコンのトラブルに見舞われた。
数日前からアメブロのページが重くなり、
まともにページを開く事が出来なくなっていた。
そんな時はWindows10の更新プログラムが
迫っている時によく起こる症状。
もしくはモデム、ルーターの帯電によるもの。
しかし更新プログラムの予兆は無いし、
取りあえず電源を切って、接続を外す。
何とかこれで正常になったかと思っていたら、
やはり更新プログラムが予定されていた。
一時間半ほど何もできず買い物。
これで解決と思っていたら、
長年使っているWindows Live メールが送受信エラー。
3年前にWindows10アップデートで使えなくなると言っていたが、
問題なく使っていた。自分的に使い勝手が良かった。
いろいろ改善策を検索したが有効な手立てがない。
結局Gmailアカウントで追加のアカウント作り、
Gmailにお世話になる事に。。。


京都衣笠の等持院は長らく修復工事がなされていた。
勿論この期間も拝観が可能だったが、
出来れば幌や工事関係者のいない
庭園を撮りたかったので3年も待っていた。

 



等持院の庭園は日本の寺院庭園の基礎を作った、
夢窓国師こと夢窓疎石。
臨済宗の禅僧として布教活動と共に禅庭を作庭、、
天龍寺庭園、西芳寺庭園(苔寺)、南禅院庭園等、
数は少ないが各地に国の名勝を残している。



この絵は江戸後期に発行された「都林泉名勝図会」の挿画。
当時の売れっ子作家秋里籬島が名所をイラストと文書で紹介。
いわゆる江戸版京都ガイドブックである。

 


「都林泉名勝図会」には現存する庭園も多く、
等持院庭園は当時の面影を残している貴重な庭園である。










庭園は東西に分かれており、
「西の庭」は芙蓉池と称し衣笠山を借景にした池泉回遊式であり、

 

 

 

 



「西の庭」の池は書院の東にあり、
1457年の復興の際に足利義政が手を加えたとも伝わる。
又、江戸中期に改造が行われ、真如寺の庭石が転用されたとも云う。



芙蓉池は蓮の花の形(芙蓉とも)をしており、
中島の蓬莱島が造られ、石橋が架かり、
庭石を配し、枯滝石組、植栽も見られる。
北側に義政公好みの茶室清漣亭が建ち、
衣笠山を借景していたが、
立命館大学衣笠キャンパスの拡充により、
校舎に眺めを遮られたため、
現在は樹木を高く伸ばして校舎を隠している。


庭に下り立ち「東の庭」を散策。。。



西芳寺の黄金池に見られる南北朝時代の様式を残すとも云う。
ただ、改修されており当初の様式は定かでないらしい。



 
石組はほとんど無く、
心字池を中心にして蓬莱島、
2つの亀島など3島があり、三神仙島を模る。



蓬莱島には戦前まで
妙音閣という楼閣が建てられていたらしいが、
1950年の台風で倒壊し、現在は確認できない。










また、中ノ島には観音閣、
聖天堂が建てられていたと云う。










心字池沿いに巡っていくと高台に導かれる。











そうすると視界には「西の庭」の植栽が見えだす。











庭の北の丘に足利義政が建てたという茶室「清漣亭」がある。
現在の庵は江戸時代初期に再建されている。
近代、1896年の修復の際に遺材により西席が付け加えられている。

 


 
寛政11年(1799)年、221年前のに刊行され
前出の「都林泉名勝図会」の挿画と比べてみると、
明らかに違うのは松の木の本数である。
これは多くの寺院庭園の挿画に言える事だが、
昔、この時代の松の木の存在、枝ぶりは
庭園では極めて重要であった事を窺い知る事が出来る。



等持院の松の本数は確認できなかったが、
蓬莱島と思える松の木には、
よく見ると7人もの植木職人が剪定をしていた。
「都林泉名勝図会」の挿画と比べてみても
遜色のない枝ぶりの松である。


今回はかなり勢いだけで撮影してしまったので、
夢窓疎石の庭園としてはかなり不十分だった。
庭園撮影には天候、季節が大きく左右するが、
そういった意味では紅葉の季節は避けた方が良い。
庭園を本格的に研究なさっている方は、
冬の枯れた時が一番仕組みが分かるとも云う。
とは云ううものの物悲しい寂しい庭園より、
新緑がみずみずしい時分が私好みなので、
気候を改めて再訪しよう。

 

 



最後の方丈庭園を簡単に紹介。











「方丈南庭」は禅宗の典型的な様式を持っている。










この形になったのは新しく、
天龍寺派管長・関牧翁(1903-1991)の作庭・整備による。










縁側を歩いている時に足裏に違和感?











何と思いきや縁側には数多くの補修された部分があり、
この様に花を形取ったものや、











蝶など、よく見れば縁側にも花鳥風月が施されていた。





来年出来ればベストシーズンに訪れてみよう!
庭園撮影にとって( ´艸`)