未来の桜(第五)
こよなく愛してる京都の桜、
コロナでまさかの展開。
今回はリアルタイムのお届け出来なかった桜。
既に散ってしまっているものの、
来年は大手を振って再会できる事を願い、
未来の都の桜にエール!

------------------------------------------
丸太町通り千本の交差点では、
あれほど日常化していた中国人観光客は消え去り、
足元にはツツジ、頭上にはハナミズキが咲き出した。
松尾大社の山吹、本満寺の牡丹、長岡天満宮の霧島つつじ、
コロナで慌てふためいていたら
市内各地で季節の草花の饗宴が始まっている。
散歩がてらに行けないことも無いが、
今はしばらく静観する事に。。。


長岡天満宮の宮司さんが異例の声明!
「今年のキリシマツツジ鑑賞には
お越し頂かないようにお願い致します」

祇園祭も中止の方向で山鉾保存会と調整を進めている。

京北町の常照皇寺に伺ったのは4月の初め。
毎年春の季節は新しい桜光景を求めて徘徊するが、
コロナの影響で当初計画の大半は諦めて、
せめて常照皇寺の「九重しだれ桜」だけでもと思い。。。



京都市右京区だが市街地から車で30分~40分。








北朝の初代天皇、光厳天皇が都の政争を避けて
京北の里山に開いた臨済宗天龍寺派のの名刹。



天皇は周辺の自然を庭に見立て、
寺の裏山を猿帰嶂、滝を白玉泉、
山全体を万樹林と名付け、
周囲の十勝を選ばれたという言い伝えがある。
奥に見える綿帽子が「九重しだれ桜」のようだ。



国の天然記念物である「九重しだれ桜」をはじめ、
御所から株分けしたといわれる「左近の桜」、
一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」等の名木があり、

 


観桜期には大変な賑わいを見せるらしいが、
この様な時期だったので拝観者はわずか数名。












里の風情にとけこんだ茅葺きの方丈。













この時点では「九重しだれ桜」はまだ見頃前、
「左近の桜」「御車返しの桜」に至っては、
蕾さえ確認できなかった?と云うより、
「九重しだれ桜」しか眼中に無かった(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 



手前の樹齢は650年の「九重しだれ桜」は
根元の周囲4.4m、地上から1.5mの高さで周囲3.6m、
樹高10mに近い巨木だが、近年腐朽が進み、
花をつける枝は1本のみで、
根元には痛ましい大きな空洞。









南北両朝の渦中より抜け出して、
山里へと身を移した
光厳天皇の厳しい暮らしを慰めるため、
皇弟光明天皇が都から持参し、
共に手植えしたと伝えられている。

 

 

 

 





遠目に見ていると白ぽっく見えていたが、
近づくとこの様にほんのりピンク!













庭園からはここまでとし、
方丈に上がり込み撮影!

 











現在は後継樹2本が寄り添うように、
老木を支えている。














老夫婦も寄り添うように!












まるで荘厳な桜のシャンデリア?













里山に吹雪く粉雪?

実はこの三日後が見頃のピークを迎えていた。
勿論遭遇する事は出来なかったが十分満足!


その後昼食を取るために京北町の「道の駅」。
しかしそこは車と人で溢れかえっていた。
殆ど他府県ナンバー、マスクもしていない人も多い!

これはマズイと思い立ち入る事は止め、
結局途中のコンビニでおにぎり二個で済ませる(笑)。

全国に緊急事態宣言が出る前だったが、
お若い行動力のある方は今でも
人里離れた場所に気にもせず出掛けていると聞く。
新型コロナウイルスが拡大するか終息するかは、
おそらくこの人達の行動が重要になりそうだ。
勿論40代、中高年、老人も同様である。
今必要なのは自分は感染者であり、
その認識の元に行動する!


常照皇寺に辿り着くまでに、
高雄の神護寺、西明寺、高山寺を通過する。
高雄は紅葉時期は多くの観光客でごった返す。
とは云うものの山肌に桜らしき景色もかなり見えていた。
こちらはその高雄を過ぎた辺りで見かけた山肌。



薄いピンクは桜のようだが、
濃いピンクはミツバツツジのようだった。

 

 


京都市 ブログランキングへ

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 京都風景写真