とうとう京都が南国になりそうだ(笑)。
笑ってられない現実がそこまでやってきている?
この先一週間オール晴れで平均温度38℃。
沖縄は雨模様で最高気温29℃、一週間の平均温度30℃。
この分だと京都の象徴である苔など無くなるのではと心配してしまう!
天文学者が太陽の黒点が極大期と極小期を繰り返していて、
現在は太陽極大期にあるが、2021年頃には太陽極小期へと移り変わり、
太陽から届く熱が下がり小氷河期になると予測している。
日照量の低下による農産物の影響は予測できないが、
この暑さから救われるのなら氷河期の方がマシ!?

そんなこんだで、
撮影に行けない状態が一週間ほど続いている。
画像のストックもほぼ底をついているので、
最近気になっている音楽?映画についての四方山話でも!


何時ものことながらFM COCOLOを聴いていると、
数ヶ月前から「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の
告知を流していて、なんで18年前の映画の事を執拗に?
一ヶ月前まではてっきりリバイバル上映と思っていたが、
そうではなく、同名タイトルに「アディオス」が付いていて、
正式には『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ☆アディオス』

前作はグラミー賞を受賞したライ・クーダーの音源を基に、
奇才ヴィム・ヴェンダースがキューバで1999年に映像化した、
類まれなる傑作ドキュメンタリー映画だったが、
「アディオス(さよなら)」と追記された映画は、
再結成されたバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」が、
グラミー賞を受賞後ワールドツアー敢行し、
その様子をドキュメンタリー映画として完成させている。
監督はルーシー・ウォーカーに代わっているが、
製作総指揮でヴィム・ヴェンダースが担当しているので、
前作を裏切らないと思われる。

小さい頃から映画好きで、
一時映像作家になる事も考えて事もあるが、
結局は心に残っている映画は殆どドキュメンタリー映画。
その中でも最高傑作と思っている前作。
続編「アディオス」の劇場公開日は本日2018年7月20日。



手前のCDは「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の基になった音源で、

左のジャケ写真のおっちゃんは、
このメンバーを代表するボーカリストのイブライム・フェレール。
見た目にこの人ミュージシャンと思ってしまうが、
歌を唄い出すとイメージが180度変わる!
ともかく切なく甘く、まさしく「黄金の声」の持ち主。
キューバ音楽と言えばノリの良いサルサを思い浮かべるが、
それよりずーと以前のラテン音楽、
素朴でミュージシャンそれぞれが自分のスタイルを持っている。

Buena Vista Social Club - Silencio (HQ)

 


これは前作の出だしの部分?
ライ・クーダーが古老のミュージシャンに
会いに行くところから始まる。
録音マイクに向かいあって唄う
ハンチングの男性はイブライム・フェレール。
対する女性はオマーラ・ポルトゥオンド。
バックでライ・クーダーもスライド・ギターで参加しているが、
少し前に療養中の坂本龍一がオマーラさんの歌声に涙したらしい。

 




1940年代のキューバに実在した会員制音楽クラブ。
夜になるとラム酒と葉巻の香りの中、
音楽やダンスに興じるキューバ人。
しぶい低音の歌声とダンディーにパナマ帽を被るコンパイ・セグンドは、
葉巻をくゆらせながら「人生で大切なのは花と女とロマンス」と…

 


Buena Vista Social Club 'Chan Chan' at Carnegie Hall
代表曲の「Chan Chan」にメンバーもノリノリ!

随分前に日本の女優・市原悦子が何かの旅番組で、
このダンディなコンパイ・セグンドに会いに行って、
デイトに誘われて、あの「家政婦は見た!」の大女優が
少女の様に愛くるしく、はしゃいで艶っぽく見えた市原さん。
その当時御年70歳前後!私は見てしまった(笑)!
ロマンスがあったかどうかは知らないが…。

 

 

 

 


 

 

Buena Vista Social Club - Candela

音楽もそうだが、
1961年にアメリカと国交断絶して、
確かラテンアメリカで唯一の社会主義国家なのに、
中国、北朝鮮のような陰湿さは一切なく、
ラテン系のノリで国民性は明るく実に大らか。
太陽が照り付ける市街地に50年代のフォード・サンダーバード、
シボレー・コルベット、キャデラックが今でも走っている。
音楽以上に街の空気感、貧しい国であることは間違いないが、

美味しそうに葉巻をくゆらせて、歌って踊っている。

そして老ミュージシャンの生きざま…。
人間の幸せとは何ぞやと、考えらせられる映画のはず!
特に若い人に是非とも観ていただきたい作品だが…。

YouTubeで紹介したイブライム・フェレールさんは、
残念ながら1927年2月20日 - 2005年8月6日(78歳没)。
同じくコンパイ・セグンドさんも、
1907年11月18日 - 2003年7月13日(95歳没)。
オマーラ・ポルトゥオンドさんだけは87歳でご健在の様だ。
大都市は本日公開で、順次各都市で上映されるみたいなので、
その時は是非とも!アディオス!

 

 


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