古墳と云えば奈良をイメージするが、
全長120メートルを超える巨大古墳がある多い県の順位は、
やはり奈良が一番で、大阪、岡山、群馬、京都は5位。

全く詳しくなくて申し訳ないが、
京都府は5位だが京都市内には巨大古墳はおそらく無く、
唯一おぼろげに頭に浮かぶのが「蛇塚古墳」ぐらい…。

先週末の京都は一気に温度が上がり、
太秦の辺りの秦氏ゆかりの「蛇塚古墳」等、
数か所巡ってみる事に…。
天気が良いので、もちろんチャリンコで…。

三条通りを太秦方面…。
昔、故・寺山修司率いる劇団・天井桟敷が公演を行った、
京都大映撮影所スタジオの近くみたいだ。
そのスタジオは今はもうないが、
太秦商店街を行ったり来たり、何とか辿り着いた。
この辺は京都中心地と違い道が入り組んでいて、
一つ間違えると、とんでもない所に行く着く。
驚いた事に、蛇塚古墳は住宅街のど真ん中にあった。
 




 
 
 
 
 
横穴式前方後円墳は全長75メートルに及んだそうだが、
今は封土がなくなり巨石を積み上げた石室部分だけが露出。
石室の長さは17.8メートルで明日香の石舞台古墳に次ぐが、
高さ・幅ではそれを凌いでいるらしい…。
 



 
 
 




 
古墳はフェンスで囲われて施錠され、
普段は出入りできないようになっている。

 
 
 

 
 
 
 
 
蛇塚古墳の築造は7世紀頃とされ、
嵯峨野・太秦一帯に住んでいた渡来系秦氏の
族長級の墓とみられている。

 
 
 
 
 

 
 
 
そして、蛇塚古墳の名称の由来はご推測の通り、
石室内に多くの蛇が棲息していたされるが、
江戸時代この一帯が竹藪で、蛇の住処になっていて
人はおいそれと近づけなかったと聞く…。


 
 
 
 
 
 
 
 
正面の東南に開いている入り口は、
この様に強固な鉄枠で補強されている。
古墳の横穴式石室の玄室(主室)と外部を結ぶ通路は、
羨道(えんどう)と呼ぶらしい。








側面の西南から見た全景、
玄室(主室)の左部分は高くなっている。



もし興味を持たれて、
蛇塚古墳に訪れてみようと思われた方は
決して車で来られないように!
この辺の道は一方通行が多く地元方でも分かり難い!
「蛇の道は蛇」如く「蛇塚の道は蛇」
京福電車の帷子ノ辻で下車して、
地図を片手に?今はスマホ片手か?
ともかく蛇くらいの速度で歩いて探すと、早く見つかるのでは?(笑)。
 
 

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