私の住んでいる一番近くの児童公園、
二条公園の桜が咲いていると聞き、
散歩がてらに覗いてきた。
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
公園の周りにはソメイヨシノが植えられているが、
咲いている桜はこの二本のようだ。


 
 
 
 
 
説明書きを見ると、
ジュウガツザクラ(十月桜) と言って、
10月~12月まで咲き、翌春の3月~4月にも咲く、
年2回花を咲かせる珍しい桜と云う事。
 


 
 
 
 
 
それにしても早咲きに変わりはない。










この二条公園は小さいながらも春は桜、秋は紅葉、
ともかく近隣の広範囲の年齢層に愛されているみたいだ。
ところが実は怖ろしい逸話が残されていて、
その記念碑と祠が祀られていた。
 


 
 
 
 
 
それが「鵺(ぬえ)池伝説」。
平安時代の二条公園一帯は、天皇の住まいである内裏や、
現在の国会議事堂に当たる大極殿を正殿とする朝堂院、
今の内閣に相当する太政官等、政治の中心となる官庁街だった。
 



 
 
 
仁平年間(1151~54)の深夜、
黒雲が立ち込めた内裏に怪しい鳴声がし、
近衛天皇は連日連夜非常に怯えられていた。

そんな折、弓の名手・源頼政が射落した化け物は、
頭は猿、胴は狸、手足は虎、尻尾は蛇という姿の鵺だった。
 
 
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より「鵼」
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/
 
 
 
 
 
 
 


その時、血の付いた鏃(やじり)を洗ったのが、
以前ここに在った鵺池だった。
 

当時の鵺池は今はもうないが、
新しくモニュメントとして復元されている。
 
 
 
 
 
 
 
以前からあるこの石碑には、
よく見ると鵺池碑という字が見える?
と云う事ですが、
どう見ても、私の目にはチンプンカンプン(笑)?


 
 
 
北側には鵺大明神の祠があり、
そこには新しく復元された石碑が建っている。
 


 
 
 
 
 
祠にお参りするのには、
一旦公園を出なくては・・・
 


 
 
 
 
 
 
最近よく花の写真を撮っているが、
椿と山茶花の違いがよく判らず悪戦苦闘。
こちらは説明書が付いておりましたので、
間違いなくタチカンツバキ(勘次郎)です(笑)。
 









明治以降この辺りは、
一時期監獄になったと聞くが、
今では子供からご老人まで憩う公園として・・・
平成の時代、今もし鵺が再登場したならば、
おそらくゆるキャラ扱い、これも情けない事になりにけり(笑)。
 
 
 






 
目の前の二条城の東大手門は修復工事中。
4月には工事も終わり、二の丸の桜も見頃となるはず。
 


もしお越しの際は、
二条公園の鵺大明神もお忘れなく(笑)。
 
 

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