…一つの石や

小さな刈込の樹木で

大山を表現する庭園様式は何か?

 

 

 

・龍安寺方丈庭園

・大徳寺大仙院書院庭園

などの庭園様式は「枯山水」である。

 

「水のある池や流れを作らず、

石組みを主体として白砂・苔・刈込

などで自然景観を象徴的に表現」

する枯山水が成立したのは室町中期頃とされる。

 

枯山水の文字は平安期の

『作庭記』に

「池もなくやり水もなき所に石をたつること。

これを枯山水となづく」と見える。

 

しかし、

『作庭記』の云うところの枯山水は、

平安期の「寝殿造庭園」のうち、

池や遣水などの水辺とは

離れた所に配された石組、

つまり庭の一部分を

指すものと理解されている。

 

そして、

庭園の一部分に造られていた枯山水

が徐々に主体性を強め、

枯山水だけで一庭園を構成する事となり、

室町中期頃に成立したのが

様式としての枯山水である。