黄不動」と呼ばれる不動明王像は、

智証大師・円珍が

承和5年に山中で修行中、

目前に「魁偉奇妙(カイイキミョウ)」

な「金人」不動明王が出現し、

円珍は直ちに画工に命じて

写し取らせたと云う。

 

 

この黄不動感得説話に基づく

黄不動の絵画は三井寺に秘仏として

保存されている不動明王像が最古とされる。

 

三井寺・曼殊院

 

 

曼殊院の不動明像は平安後期に

写したもので原本に次ぐ古さと

平安後期特有の美しい色彩で描かれ、

両眼を見開き、

上半身裸体で隆々たる

筋骨の姿態は黄不動の由来

となった色彩も美しく、

ひときわ異彩を放つ名品とされる。

 

青・赤・黄・白