…「奥の細道図巻(ズカン)」が令和4年、 新たに1件見つかり京都国立博物館で公開された。 これを描いたのは誰か?
新たに発見された「奥の細道図巻」の作者は、 江戸中期に俳人・画家として名を成した「与謝蕪村」。
摂津国・毛馬村に生まれ、 江戸に出て俳人として活動した後、 諸国を巡歴、後年、 丹後に滞在した頃から絵を本格的に描き、 京都に戻って以降は、画家として評価を高め、 池大雅と共に我国の南画(文人画)を大成した。
蕪村は、 俳聖・松尾芭蕉を深く敬愛し、 俳諧紀行『おくのほそ道』全文を書写し、 関連する絵を添えた 『奥の細道図巻』を数々描いており、 これまで重文指定3件を含む 4件の現存が知られてきた。
新たに発見・公開された 『奥の細道図巻』は、 諸作中最も早い時期の制作で、 これらの起点となる重要作と、 位置付けられ注目された。
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