…利休・作とされる茶室。
【42】二畳隅炉で、 床を塗り回しの室床(ムロドコ)とし、 壁には苆(スサ)を入れ、 天井を棹縁天井と化粧屋根裏に分けている。
二畳と襖を隔てて 一畳板畳付次の間・勝手の間が附属する。 屋根は切妻・杮葺(コケラブキ)・土庇つき。
利休は亭主と客が心を交えて 座を造ると云う「一座建立」の精神に基づき、 茶室の極小化を指向したと云う。 同時に利休は、 都市の中にあっても俗姓を離れた山里の 風情を宿す「市中の山居」を理想としており、 それが待庵に表れている。
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