…揉まずに乾燥させ葉肉部分だけを

数ミリ角の大きさに仕上げたもの(葉茶)で、

この状態で【88】茶壺に入れたもの。

 

碾茶(テンチャ)を茶臼で挽くと抹茶になる。

 

茶壺は利休の時代までは

茶道具の中でも最上位の

価値ある道具とされた。

 

茶壺は葉茶の貯蔵・運搬

に用いる容器であり、

濃茶用は袋茶、薄茶用は詰茶とされ、

2種類の葉茶が詰められる。

 

 

 

古来唐物が最も尊重され、

「松島(東山名物の葉茶壺、

瘤(コブ)が多いので、陸奥松島に擬えての命名)」、

「三日月(松島と並ぶ名物茶壺だったが、

信長が所有しており本能寺で焼失した、

画像は中国のもの)」

と云った銘の茶壺が最上とされた。