…何が添えられるか?

 

 

 

 

新生児が生後100日目

(或いは110、120日目)を迎えた日に、

「食に苦労しない様に」との祈りを込めて、

お食べ初め(お食い初め)の儀式を行う。

 

平安期に宮中や公家の間で

行われていた「五十日(イカ)」「百日(モモカ)」の祝儀が、

一般にも広まり今日の「お食い初め」

の習慣になったと云われる。

 

更に、

長生きを願って日程を遅らせて行う事もある。

 

 

「お食い初め」の祝い膳には、

男子は総朱・女子は内朱の漆器を使う

(正月の雑煮と同じ)。

 

箸は丈夫で白い柳箸。

 

基本は一汁三菜で、

蛤などのすましに、

山海の料理を盛り付ける。

 

他にも赤飯や尾頭付の鯛などを加えて、

祝賀の喜びを高める。

 

そして、

お喰い初めの祝い膳に欠かせないのが、

「歯固め」のための「小石」(歯固め石)である。

 

儀式を仕切るのは、

長寿にあやかり同席している

祖父母や親戚の最年長者。

 

まず、

箸先を歯固めの石に触れて、

その箸先を赤ちゃんの歯茎に付ける。

 

次に箸先を料理につけて、

口元へ持っていく。

 

「飯、汁、飯、鯛……」の順に繰り返す。

 

お食い初めの方法には、

各家によって違いがある。