…民衆に広まったとされる。その猫の色は?
「福を呼ぶ黒招き猫」で知られる、 檀王法林寺(ダンノウホウリンジ)は、 左京・川端三条上ルにある浄土宗寺院。
正称は「朝陽山栴檀王院無上法林寺 (チョウヨウザンセンダンノウインムジョウホウリンジ)」と云々、 慶長16年に琉球王国から帰国した 袋中(タイチュウ)上人がこの地に草庵を結び開創した。
「だんのうほうりんじ」の呼び名は、 袋中の後継2世住持・團王(ダンノウ)上人を 信徒が親しみを込めて「だんのうさん」と呼んだ事に由来し、 以後、「檀王法林寺」の寺名が定着した。
浄土寺院で阿弥陀如来を本尊とするが、 主夜神尊(シュヤジンソン)と云う神も祀られ、 夜を守る神すなわち 盗難や火災から守ってくれる神として、 江戸中期頃から多くの信仰を集めた。
国学者・本居宣長の日記にも その様子が詳しく記されている。
「黒い招き猫」は、 夜を守る神と闇夜に目を光らせる黒猫が結び付き、 当時から主夜神尊の銘を刻んだ 招福猫が人気を集めたと云う。
現在も同寺には、 授与品として大小とりどりの「黒招き猫」が用意されている。
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