2日間の実録ドラマとドキュメントで知った赤報隊事件。結局、何のために?誰が?という事は未解決なのだから、当然わからないままだけれど。
今この事件を取り上げる意味や意義が少しわかった気がする。
民主主義という自由な社会にいる私たちではあるけれど、大きな意味で言えば限られた自由な世界にいるだけという気がするし、主義、主張または宗教など異なる主観を認め、共存していく事で成り立つ社会にいるという意識。生まれた時からその前提の上で生活しているので、そんな意識はほとんどなく今も暮らしている。
一方、そこに不満や義憤を抱えながら生きる者によって、テロ行為や殺戮が起こる。
そして市井の人々であれば当然ノーと答えるテロを、正義のためなら止む無しと思える者が現実にいるという事実。
どちらが正しくてどちらか間違っているということは、立場が変われば全く意味をもたないし、いつの時代もそんな危うさを含みながらも、制度や仕組みやルールに従いながら均衡を保っている。
未解決のまま時効を迎えてしまった事件の首謀者赤報隊は闇に消えてしまったが、今もその思想や思いだけは残り社会の中に密かに息づいていると、番組は締めていた。
ドラマでの剛くん扮する樋田毅氏が放った
「亡くなられた小尻記者に向けられた銃弾は自由な社会を求める私たちひとりひとりに向けられたもの。暴力は絶対認められない。」
この言葉の意味を深く重く噛み締めたいと思います。
そして。
このドラマで剛くんが扮した樋田毅氏がツイートで、ドラマ前に「草彅さんの力を信じます。」と言ってくださり、ドラマ後には「草彅さんの演技力に感服。私の心が草彅さんに乗り移ったかのように思いました。」と呟かれていました。感謝。