昨日は国立新美術館の安藤忠雄展に行ってきました。千代田線乃木坂から直接行けるのでアクセスとしては申し分ないです。着いたのは3時半を過ぎていて、ちょうど安藤さんのサイン会があるらしく入り口付近はごった返していました。前に来た時はすぐチケットが買えた記憶なのに、人だかりでチケット売り場である入り口が見当たらずしばしウロウロしてしまった💦
さすが世界のANDOです。いろいろな国の人が熱心に設計図や模型やら画像を見ていて、私もその膨大で繊細かつ大胆な作品の数々に圧倒されました。
コンクリートの建物=冷たく無機質というイメージだったのだけれど、人が生きている棲家、あるものを生かしないものをつくるということを常に考え挑戦しながら、いつも心を動かしている人なのだということが、会場全体を埋め尽くす仕事の数々から伝わった。何より驚き感銘したのは、今から未来に続く人や植物や命あるものに対し愛情を注ぐその熱量や深い想い。こと建築だけにとどまらず地球規模での環境づくりを体現しているということだった。

ゴロデラでも紹介されていて、一番見たかった光の教会。十字に射し込む自然光だけの建物に簡素な椅子が置かれている、中に入るだけでなんとも言いようのない厳かな気持ちになっていて、素敵な体験であった。

今回特別な想いも知識もなく少しの興味だけで来てしまった展覧会であったけれど、帰りにはANDOと書かれた分厚い作品集を抱えていた。可能であれば実際に現地に赴き作品を体感したい衝動に駆られるほど、魅力的な時間だった。
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