劇団を離れられた浅利さんがプロデュースされ、

「オンディーヌ」が上演されると知ったのが約2ヶ月前。

出演者の中に中村伝さんのお名前があったので発売と同時にチケットを取りました。


上演される度に、観劇したい、とは思いつつ、

(石丸ハンスは2度ほど見ています)

東日本大震災で諦めたり、昨年は急遽上演中止になりましたし、

私的に「ご縁がない」演目でありましたが、今回は無事に観劇できました。



で…、

ストーリーはわかるんです。

2幕なんて見どころもあって、侍従さんとオンディーヌの掛け合いも面白くて

くすって笑ってしまうところもありました。

でも、3幕の台詞の応酬はやはりなかなか消化できなくて、

今回も「巻き戻し→再生」を繰り返したい衝動にかられました。

(伝さんのハンスを焼き付けたい、と言う意味もあり?(^_^;))


物語全体はそんな中途半端な感想でしたが、色々と思うところはありました。


野村さんのオンディーヌは透明でピュアで、まさに清らかな水でした。


里咲さんのベルタはもう何もかもがぴったり!

でも、私的に里咲さんは「解らせてくれる女優さん」なので、

里咲さんのオンディーヌが一度見てみたい…。

そうすれば、この作品に対しての印象もまた変わるかもしれないかな、なんて思っています。


広瀬さんの水界の王と、下村さんの侍従は「うんうん!」って感じ。

あと、山本貴永さんの皿洗いの娘も「うんうん」。

 皿洗いの娘って大きな鎌を持っているし、死神?って思うのですが、イマイチ理解できてません。

 でも、「うんうん」なんです。


王妃の田野さんはとってもきれい~。

王の斎藤さんは背が高くてすらっとしててオットコマエで、

美男美女の絵にかいたような王様と王妃様でした。


ベルトラムですが、以前裕次さんがされてた時はもうちょっと存在感があったような?…。

脚本が変わってコンパクトになったそうなので、それでかな?


水界の王のマジックは映像になってて、私的には残念!

過去2回は京都と全国公演だったので、自由劇場でのあの仕掛けが見たかったんですよ!!

でも、最後のハンスの城の向こう側に広がる湖はとってもきれいで、とてもわかりやすかったです。


あと、プログラムが私が四季に出会った頃のようになってて

もう、キュンキュンするほど懐かしかったです。

「コーラスライン」を見てどハマリして、

四季の事なら何でも知りたいと思った一途だったあの頃。

そして、「キャッツ」以前の、ある意味古き良き時代の四季を感じました。


あとからあとからじわじわ来てます。

もう1回見たいなあ…。